ASUSのRTX2060搭載小型ワークステーション「PA90-M9112ZN」発売
ASUSの小型ワークステーションProArtシリーズでRTX2060搭載の「PA90-M9112ZN(製品ページ)」が発売されました。
元々このモデルの前身としてQuadro P2000搭載の「PA90-M9111ZN(製品ページ)」が既に発売済みではありましたが、RTX2060モデルが追加されたようです。
RTX2060搭載であるため、いわゆるCADなどの業務向けワークステーションというよりゲーミング向けとも取れるモデルではありますが価格はワークステーション価格、約38万円(税込)となっています。
目次
外観
引用元:ASUS
内部構造
外観も含めてですが、内部構造はASUS英語サイトにある動画(Quadro搭載モデル)をみると概ね理解できるでしょう。
この動画、日本ASUSにはありませんのであくまで参考として見てもらえばよいと思います。
この動画を見て分かるのはメモリスロットはSO-DIMM x 4、M.2スロットは2本あるのが分かります。
スペック
サイズ | W176 x D176 x H365mm |
マザーボード | Intel Z390 |
CPU | Core i9-9900K |
グラボ | RTX 2060 |
メモリ | 32GB (DDR4 2666MHz) |
SSD | 512GB M.2 NVMe SSD |
HDD | 無し |
映像出力 | HDMI2.0b x 1、DP1.4 x 2 |
電源 | ACアダプター 180W + 230W |
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
OS | Window 10 Pro |
保証 | 12ヶ月 |
サイズは約11.3Lです。
CPU
CPUはi9-9900Kで、8コア/16スレッド、ベースクロック3.60GHz、TB5.00GHz、TDP95WのCPUです。
特にワークステーション向けというわけでもなく、ゲーミングを含む一般用途にも使用されるCPUとなっています。
ワークステーションを謳うのであればもっとグレードの高いCPUでも良かったのかなという気がします。
GPU(グラフィックボード)
グラボはRTX2060という情報しかありませんが、上述の動画で搭載されているQuadroは外排気モデルになっていますので、RTXも外排気モデルの可能性が高いのではないでしょうか。
グラボを変更するためだけでエアフロー構造を変えるとも思えませんので。
冷却機構
CPUは簡易水冷クーラーを搭載しており、グラボは外排気モデルであろうと思われます。
このPCの特徴として、負荷が上がりPCの温度が上昇するとケース上部が浮いて(変形?)エアフローを確保する構造になっています。
引用元:ASUS
この変形機構、非常にかっこいいとは思うのですが正直に個人的な感想を述べると、「最初から開いてれば良いんじゃない?」でした。
普段そこから吸気しているわけじゃないでしょうし…。
メモリ
メモリはDDR4-2666MHzの32GBとなっていますが、使用されているメモリはノートPC用SD-DIMMで、最大4スロットあるようなので、8GB x 4か16GB x 2の構成だろうと思われます。
ワークステーションを謳ってはいますが、メモリそのものはエラーに強いECCメモリを使用されているというような明記がされていないので、一般的なDDR4メモリを使用しているのだろうと思われます。
電源
電源が謎仕様です。
明記されていないため分かりにくいのですが、ACアダプターが2個付属していてそれぞれ180Wと230Wになっているようです。
IOパネル下の二つの穴がACアダプター用のジャックになっているのがと分かります。
ストレージ
ストレージはM.2 NVMe SSD 512GBのみとなっていますが、ASUS英語ページのProArtの同シリーズ(参考ページ)のモデルを見ると、2.5”ストレージを搭載しているモデルが存在しているため、搭載することも可能なようです。
ただし、日本のASUS公式サイトでは"メモリー、記憶装置及びグラフィックカードの増設や換装は一切できません。予めご了承ください。"とあります。
実際のところ増設は可能だろうと思われますが、その場合は自己責任で(保証が切れる)、ということでしょう。
メモリも増設できるかもしれませんね。
その他
- 映像出力はRTX2060搭載モデルがHDMI x 2,DP x 2に対し、Quadro搭載モデルはDP x 4
- ASUS英語サイトのQuadroモデルはP4000とP2000が選択可能で、CPUやメモリもカスタマイズが可能。
ただし、RTX搭載モデルは無し。
まとめ
以上、ASUSの小型ワークステーション(?)「PA90-M9112ZN」の紹介でした。
スペックを見る限り、ワークステーションらしさは特に見当たらず小型ゲーミングPCという印象です。
専用基板(マザーボード)などが使用されている(と思われる)ことや変形機構などがあり、やはり高くなってしまうのだろうというのは理解できますが、それでもこのスペックで38万円は高いなと言わざるを得ません。
更に、電源がACアダプタ二つというのが個人的に気に入らない部分でもあります。
これであれば、価格は上がりますが先日紹介した「CORSAIR ONE」シリーズの方がACアダプタ不要ですし、コンセプトとしても個人的には好みですね。
ASUS好きで、このデザインがハマった人には良いのではないでしょうか。
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