GTX 1650のGDDR6モデルが各社から発売予定。GDDR5モデルと比較して約6%性能上とのこと。

2020-04-24

GTX 1650のGDDR6メモリを搭載したグラボがいくつかのメーカーから発売予定となっています。
各社からほぼ同時に発表されているのでGDDR5モデルからの置き換えとなるのかな?という気がしています。

GDDR5モデルとGDDR6モデルが併売となった場合、ただでさえ難しいGTX 1600、RTX 2000シリーズのカオスっぷりが加速してしまいますね。

GTX 1650であるため一部を除き補助電源は無く、ロープロファイルのモデルもあるようです。

TechPowerUpにGIGABYTEの「GTX 1650 D6 OC 4G」レビュー記事が掲載されています。
この記事によると概ねGTX 1650 GDDR5モデルと比較して約6~7%ほど高く、旧世代のGTX 1060 3GBモデルとほぼ同等の性能となっているようです。

【2020/4/22追記】
ベースクロックが今まで不明だったのですが、ColorfulのGTX 1650 GDDR6モデルのスペックでベースクロック1410MHzと書かれていたため、それを基に修正しました。

一部のモデル(Palitの「GTX1650 GP OC 4GB」や玄人志向の「GF-GTX1650D6-E4GB」など)は既に発売済みとなっています。

Palitの「GTX1650 GamingPro OC 4GB」は既にドスパラで発売済みで、

目次

基本スペック

リファレンスのGDDR6モデルとGDDR5モデルのスペックを比較していきます。

  GDDR6モデル GDDR5モデル
CUDAコア数 896 896
ベースクロック 1410MHz 1485MHz
ブーストクロック 1590MHz 1665MHz
VRAM 4GB GDDR6 4GB GDDR5
メモリバス 128bit 128bit
メモリクロック 12Gbps 8Gbps
メモリバンド幅 192GB/sec 128GB/sec
レイトレーシング 無し 無し
マルチ映像出力 有り 有り
TDP 75W 75W
推奨電源 300W 300W
補助電源 無し 無し

メモリがGDDR6になりメモリのクロックが8Gbpsから12Gbpsまで上昇していますが、その代償なのかGPUのベースクロックが1410MHz、ブーストクロックが1590MHzまで減少しています。

それ以外のスペックは同じで(一部例外モデルを除き)補助電源が無い所も共通です。

発売予定モデル

msi GTX 1650 D6 VENTUS XS (OC)

参考画像

引用元:msi

スペック

サイズ 178 x 111 x 38mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1590(1620)MHz
映像出力 DP 1.4 x 1
HDMI2.0b x 1
DL-DVI-D x 1
補助電源 無し

非OCモデルがブーストクロック1590MHz、OCモデルが1620MHzとなっていて、それ以外のスペックは同じです。

msi GTX 1650 D6 GAMING (X)

参考画像

引用元:msi

スペック

サイズ 245 x 127 x 39mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1620(1710)MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 1
TDP 85W
補助電源 6pin x 1

型番にX無しの非OCモデルがブーストクロック1620MHz、X付きのOCモデルがブーストクロック1710MHzとなっています。

このモデルはTDPが85Wまで上昇しており、補助電源6pin x 1が必要となるため注意しましょう。

msi GTX 1650 D6 AERO ITX (OC)

参考画像

引用元:msi

スペック

サイズ 170 x 111 x 38mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1590(1620)MHz
映像出力 DP 1.4 x 1
HDMI2.0b x 1
DL-DVI-D x 1
補助電源 無し

長さ245mmのショートモデルです。
この製品も非OCモデルとOCモデルが存在しており、非OCモデルがブーストロック1590MHzでリファレンスモデルと同等、OCモデルが1620MHzまでクロックが上昇されています。

GIGABYTE GTX 1650 D6 WINDFORCE

参考画像

引用元:GIGABYTE

スペック

サイズ 191 x 112 x 36mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1710MHz
映像出力 DP 1.4 x 1
HDMI2.0b x 1
DVI-D x 1
補助電源 無し

GIGABYTE GTX 1650 D6 OC 4G

参考画像

引用元:GIGABYTE

スペック

サイズ 152 x 114 x 36mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1635MHz
映像出力 DP 1.4 x 1
HDMI2.0b x 1
DVI-D x 1
補助電源 無し

GIGABYTEのショートモデルです。
長さ152mmでブーストクロックが1635MHzまで上げられています。

ASUS ROG-STRIX-GTX1650-O4GD6-GAMING

参考画像

引用元:ASUS

スペック

サイズ 191 x 112 x 36mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック
(ゲーミングモード)
1620(1815)MHz
ブーストクロック
(OCモード)
1650(1845)MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 2
補助電源 6pin x 1

ASUSのGDDR6版 GTX 1650です。

これも非OCモデル「ROG-STRIX-GTX1650-A4GD6-GAMING」とOCモデルの「ROG-STRIX-GTX1650-O4GD6-GAMING」がありますが、どちらもゲーミングモード(デフォルト)とOCモードが切り替えられ、それぞれブーストクロックが変わってきます。

特にOCモデルの方はOCモードで最大1845MHzまでクロックが上昇するという、他メーカーと比較しても大幅にOCされたモデルとなっています。

ただし、非OCモデルとOCモデルのどちらも補助電源6pin x 1が必要となりまので、要注意です。

INNO3D GTX 1650 GDDR6 TWIN X2 OC

参考画像

引用元:INNO3D

スペック

サイズ 196 x 113
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1620MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 1
補助電源 無し

サイズの厚み方向は明記されておらず、2スロット厚という記載になっています。

INNO3D GTX 1650 GDDR6 COMPACT

参考画像

引用元:INNO3D

スペック

サイズ 160 x 116
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1590MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 1
補助電源 無し

INNO3DのGTX 1650ショートモデルです。このモデルも厚み方向は2スロットとの記載のみでした。

OCはされておらず、リファレンスと同スペックの1590MHzとなっています。

EVGA GTX 1650 SC ULTRA GAMING GDDR6

参考画像

引用元:EVGA

スペック

サイズ 202 x 111
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1710MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 1
補助電源 無し

EVGAの「GTX 1650 SC ULTRA GAMING GDDR6」です。
サイズの厚み方向は2スロット厚との記載有り。

Colorful GTX 1650 Ultra OC 4GD6-V

ここからはColorfulのGTX 1650 GDDR6モデルを紹介していきます。

参考画像

引用元:Colorful

スペック

サイズ 240 x 132 x  40.3mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1725MHz
映像出力 DP x 1
HDMI x 1
DVI x 1
TDP 85W
補助電源 6pin x 1

Colorfulの「GTX 1650 Ultra OC 4GD6-V」です。
TDPが85Wまで上げられており、その分ブーストクロックが1725MHzまで上昇されています。

補助電源 6pin x 1が必要となるので気を付けましょう。

Colorful GTX 1650 NB 4GD6-V

参考画像

引用元:Colorful

スペック

サイズ 232 x 127 x 39mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1710MHz
映像出力 DP x 1
HDMI x 1
DVI x 1
補助電源 6pin x 1

ブーストクロックが1710MHzまで上げられたモデルで、TDPは75Wのままですが補助電源は6pin x 1が必要となります。

Colorful GTX 1650 4GD6-V

参考画像

引用元:Colorful

スペック

サイズ 228 x 127 x 39
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1710MHz
映像出力 DP x 1
HDMI x 1
DVI x 1
補助電源 6pin x 1

このモデルも同様にブーストクロックが1710MHzまで上昇されています。
Colorfulの中では(現時点で)一番小さなグラボになりますが、この製品も補助電源の6pin x 1が必要になりますので、要注意です。

GALAX GTX 1650 LP GDDR6

参考画像

引用元:GALAX

スペック

サイズ 182 x 121 x 39mm
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1590MHz
映像出力 DP 1.4 x 1
HDMI2.0b x 1
DVI-D x 1
補助電源 無し

貴重なロープロファイルグラボ GALAXの「GTX 1650 LP GDDR6」です。
ロープロではありますが、長さは182mmで意外と長いので小型ケースに搭載する際には気を付けましょう。

玄人志向 GF-GTX1650D6-E4GB

参考画像

引用元:玄人志向

スペック

サイズ 181 x 97 x  33mm
(ブラケット含まず)
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1605MHz
映像出力 DP x 1
HDMI x 1
DVI x 1
補助電源 無し

Palit GTX1650 GP OC 4GB

ドスパラで既に発売済みのGDDR6版である「GTX1650 GPro OC 4GB(ドスパラ型番:NE61650S1BG1-1175A)」です。

参考画像

引用元:Palit

スペック

サイズ 170 x 112 x 40
ベースクロック 1410MHz
ブーストクロック 1725MHz
映像出力 DP 1.4 x 2
HDMI2.0b x 1
補助電源 6pin x 1

サイズは長さも170mmに収められており申し分ないのですが、残念ながら補助電源6pinが一本必要となります。
価格は2020/4/24時点で18,480円(税込)です。
対して、同じくPalitのGTX 1650 GDDR5モデルが14,500円~16,500円となっていますので、発売直後はやはり割高感がありますね。

まとめ

各社からこれだけほぼ同時に製品が発表されたということは、冒頭でも述べた通りおそらくGDDR5モデルの置き換えとなるのだろうと思います。
今回、各メーカーのモデルを紹介しましたが、全モデルが日本で発売されるかどうかは未定です。

価格に関しても現時点で不明ですが、リニューアルすることで価格が上がってしまうと正直な所微妙だなと。
私もそうですが、発売後の値下がりを待つ人というのはいると思いますので、GDDR6モデルが発売されることで値段がリセットされないことを願うばかりです。

msiのロープロファイルモデルも発表されていましたが、製品ページがなかったため本記事アップ時点では掲載していません。

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