Bykskiの持ち手付きITXケース「S3」紹介。怪しいケースに新シリーズ登場?

今回紹介するのはAmazonで販売中のBykski 「S3」というMini-ITXケースです。

Bykskiのケースは1つ前の記事や去年(2019年)にも紹介していますが、今まで紹介してきたのはFlexシリーズ(?)というアルミフレームとアクリルパネルを組み合わせたケースでした。

今回の「S3」は今までのシリーズと異なり、アルミ板金にサイド(たぶん片側のみ)がアクリルのクリアパネルで構成されています。
持ち手が付いている画像もあるので、いわゆるオカモチ型とも言えるケースになっていて、更にサイズは約5.3Lとかなり小さく作られています。

なお、販売ページの説明文に記載してあるスペックと実物画像のスペックが異なるように見え、怪しさ満点であるところは共通です。

一応、分かる範囲で紹介していきますが間違っている可能性も大いにありますのでご注意ください。

価格については2020/3/6時点で約16,000円(税込)となっています。
(結構高い)

目次

外観

引用元:Amazon

持ち手付きでこのサイズ感、良いですね。

組み立て式??

販売ページの説明ではFlexシリーズと同様に【独自のハンズオンアセンブリが必要】という記載がありますが、構造上組み立て式ではないだろうと思われます。

スペック

サイズ W105 x H250 x D200mm
材質 アルミ、アクリル(サイドパネル)
対応
マザーボード
Mini-ITX
搭載可能
CPUクーラー
高さ40mm (?)
搭載可能
グラボ
長さ195mm
シルバー
シャドーベイ 2.5” x 1 (?)
フロントポート USB3.0 x 1(上部)
前面ファン 無し
後部ファン 無し
上部ファン 80mm x 1 (?)
底部ファン 無し
電源 Flex ATX

サイズ

グラボも搭載できてわずか5.3L、更に持ち手付きというのは魅力がありますね。
ただ、それ以外のクセが強すぎて苦労しそうなケースです。

搭載可能CPUクーラー

説明文では【高さ4cm以内のラジエーターをサポート】と書かれていますが、ラジエーターではなくCPUクーラーの高さのことでしょう。
どう考えてもこのケースにラジエーターは入らないので。

高さ40mm以下のCPUクーラーというと高さ37mmのnoctua「NH-L9i」「NH-L9a」や39.4mmのCooler Master「MasterAir G200P」などがあります。

搭載可能グラフィックボード

搭載可能なグラボのサイズは長さ195mmとしか記載されておらず、厚みと高さ方向は不明です。

画像を見る感じだと高さ方向は余裕がありそうですが、厚みに関しては映像出力ポートのブラケットを見る限り、2スロットを超える暑さのものは避けた方が良さそうです。

また、ライザーケーブルは付属しないようなので別途用意する必要があります。
推奨長さなどの記載もないので、ケース購入してある程度組んでから選定するのが無難かと思われます。

対応電源

ここがなかなかの曲者で、対応電源は【Flex ATX】となっています。

Flex ATX電源となると、ほとんど選択肢がなく電源容量も大きいものがありません。
Amazonで購入できるもので一例をあげるとFSPの400W Gold認証「400-60FGGBA」があります。

その他にもSiverStoneの350W Gold認証「SST-FX350-G」なども販売されていますが、どれも容量に対して価格が高いですし、他のケースで流用しづらいなどのデメリットがあります。

ケースファン

ケースファンが取り付けられるとは書かれていません。

引用元:Amazon

ただ、この画像をみたところ上部にファンが1つ取り付けられているようにみえます。
おそらく80mmファンが1つだけ取り付け可能なのではないかと思います。

ストレージ

ストレージの説明文が意味不明で、2.5インチ2個 または 3.5インチ1個搭載できるような記載があります。

イヤイヤ、このケースに3.5インチはどう考えても入らないでしょう・・・。

ここは画像を信じて2.5インチ x 1だと思います。

その他

  • サイドパネルはたぶん左右で入れ替え可能(どちらか片方をクリアパネルにできる)
  • 電源やUSBポートの位置が不明ですが、上部にあると思われます

まとめ

以上、Bykski「S3」の紹介でした。

相変わらずの怪しさ満点ケースですね。
意外とこのBykskiのケースシリーズ、紹介するのが楽しかったりします。

Bykskiケースの残念なところは詳細スペックが不明、というところに尽きるでしょう。
そして16,000円という意外と攻めた価格設定。
個人的には詳細不明なケースにこの値段は出したくないですねー。

ただ、(かなりクセはありますが)5.3Lというサイズで195mmのグラボが搭載可能、そして持ち手付きというのは純粋に評価しても良いかなと思います。

もしこのケースで組むのであれば、ケースを購入してからパーツ選定というケースありきになるでしょう。

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