VELKASEのITXケース「Velka 3」紹介。4.1Lでグラボ搭載可能な超小型ケース
今回紹介するのはVELKASEという米国のメーカーのITXケース「Velka 3」です。
ショートモデルに限定されますがグラフィックボードを搭載可能で4.1Lサイズという、かなりコンパクトなケースとなっていてかなりロマンを感じます。
当然ながら小型な分、かなりシブい所はありそうですがこのサイズにもかかわらず汎用性が高くなっています。
購入はVELKASE公式サイトからの個人輸入となります。
ただし、2020/3時点で在庫がないようで米国外への発送用在庫は2020/5頃復活する予定だとのことです。
価格については後述します。
目次
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価格について
Velka 3の価格についてですが、本体価格が約$140と送料がかかります。
送料については現時点で在庫がないせいか確認することができません。
そこから更に日本の税金がかかる可能性がありますが、ここは意外とかからないこともあります。
また、オプションとして
- ライザーケーブル:価格不明
- 600W Flex ATX電源:$140
- 80mm x 10mmファン:$10
などがあります。
ライザーケーブルは300mmという仕様が明確になっているので個人で準備しても良さそうです。
価格次第ではオプションで購入するというのもアリでしょう。
電源も150mmまでのFlex ATX電源と、明確になっているので個人で準備しても良いのですが、600W以上のFlex ATX電源は日本では入手困難であるため、グラボを搭載する場合はオプションとして購入するのが無難だと思います。
最後の80mmファンですが、このVELKASEで購入できる80mmファンはPWM仕様となっているので回転数制御がしやすくなっています。
80mm x 10mmのファンでPWMというとほぼ見かけないと言うのも有り、探す手間などを考えてもここはオプションで購入してしまって問題ないでしょう。
2個必要ですが、一つ当たり$10と比較的安いですし。
外観
引用元:VELKASE
このギッシリ感、すごいですね。
公式サイトの動画を見ると構造の理解がもっと深まると思います。
この動画を見ると、このような超小型ITXケースの宿命ではありますが電源ケーブルの配線がきつそうというのと、ノイズが大きいということが言及されていますね。
スペック
サイズ | W97 x H225 x D172-187mm |
材質 | アルミ/鉄 |
色 | 黒/白/シルバー/グレー |
対応マザーボード | Mini-ITX |
搭載可能 CPUクーラー |
37-57mm |
搭載可能グラボ | 170-185mm |
搭載可能メモリ | 高さ42-57mm |
シャドーベイ | 2.5” x 1~5 |
フロントポート | 無し(電源スイッチのみ) |
前面ファン | 無し |
後部ファン | 無し |
上部ファン | 80mm(10mm厚) x 2 |
底部ファン | 無し |
サイドファン | 無し |
電源 | Flex ATX(150mm)/Pico PSU |
サイズ
奥行きが172-187mmと記載されていて、ここの詳細は不明ですが本記事では最大187mmの4.1L構成として紹介していきます。
また、本ケース「Velka 3」の特徴の一つとして拡張スロット(グラボのとこ)を1スロット使用するか2スロット使用するかで搭載可能なCPUクーラーの高さの上限が変わってきます。
搭載可能CPUクーラー
拡張スロットを2スロット使用する場合は37mmまで、1スロット使用する場合は52-57mmまでのCPUクーラーを搭載することが可能になっています。
グラボを使用する場合には基本的に2スロット使用するので、その場合は高さ37mmまでのCPUクーラーが搭載可能になります。
搭載可能メモリ
メモリもCPUクーラーと同様に拡張スロットの仕様数により制限される高さが変わります。
2スロット使用の場合は42mm、1スロットの場合は57mmの高さまで搭載可能になっています。
注意点として、メモリの高さがメモリメーカーのスペック表に明記されていないことがあるので、実測する必要があるかもしれません。
ヒートスプレッダ無しのメモリであれば問題ありませんが、最近主流のヒートスプレッダ付きのRGBメモリを使用する場合には高さに気を付けましょう。
搭載可能グラボ
搭載可能なグラボの長さが170mm-185mmと記載されています。
ケースのサイズでも書いていますが、ケースの奥行き方向が172-187mmと変動式(調整できる?)となっているようで、そのサイズによって搭載可能なグラボの長さも変わってくるようです。
最大の185mmグラボまで搭載可能というのを前提とした場合、185 x 43 x142mmのサイズのグラボまで載せることが可能なようです。
公式サイトには搭載可能グラボの図面も載せて有るので、そちらを確認するのが分かりやすいかもしれません。
電源
電源は長さ150mmまでのFlex ATX電源かPico PSU(ACアダプター化)のみが搭載可能となっています。
価格の項目でも述べましたが、Flex ATX電源は日本国内では600W以上かつ長さ150mm以下のものを入手するのが困難であるため、グラボを載せるのであればVELKASEの純正オプション(600W)でケースと一緒に購入するのが無難だろうと思います。
ストレージ
2.5”ストレージを1~5基搭載可能となっています。
5基搭載する場合は拡張スロット(グラボなど)を使用しない場合のみ可能で、2スロット占有のグラボを搭載する場合は1基搭載可能となっているようです。
グラボ+2.5”ストレージが搭載されている画像が見当たらなかったのですが、マニュアルを確認したところマザーボード側に一つ取り付けられるようです。
ケースファン
ケースファンはケース上部に2.5”ストレージを搭載しない場合には80mmファン(10mm厚)を2個搭載可能になっています。
このファンは各自準備しても良いとは思うのですが、VELKASE純正オプションの80mmファンはPWM仕様になっており、価格も一つ$10であるためオプションとしてケースと一緒に購入するのが良いのかなと思います。
構成例
4.1Lという小型サイズの割に拡張性ではありませんが、色々な構成が可能になっており、例えばグラボを搭載せずに2.5”ストレージを5基搭載というような構成もできるようです。
例① 2スロットグラボ搭載
引用元:VELKASE
おそらくこのケースを使用する上で最も多い構成ではないでしょうか。
ショートサイズのグラボを搭載するパターンです。
この構成でも2.5”ストレージはマザーボード側に一つ搭載できるようです。
②2.5” 3基(?)搭載 + ケースファン
引用元:VELKASE
グラボを外して2.5”ストレージを2個取り付けた構成です。
③2.5" 5基(?)搭載(ケースファン無し)
引用元:VELKASE
②の構成からケースファンも取り外して更に2.5”ストレージを1つ追加した構成です。
まとめ
以上、VELKASEの超小型ITXケース「Velka 3」の紹介でした。
ショートモデルに限定されるとはいえ、180mm以下でもRTX 2070あたりまでは販売されているので(MSI RTX 2070 AERO ITX 8Gなど)、4.1Lという超コンパクトサイズにもかかわらず、なかなかのハイスペックマシンを作ることも可能なのではないでしょうか。
ただ、公式サイトの紹介動画でも言及されているように、ノイズと配線キツキツ問題というのはやはりついてくるようですね。
このサイズのケースでは正直しょうがないところかなとも思いますが。
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