Yestonの「RX550-4G D5 LP」紹介。ロープロでシングルスロットの稀有な存在
Yestonというとパンダグラボや猫ケースなどを販売しているちょっと怪しい中華メーカーというのが個人的な印象です。
そのYestonから出ているロープロファイル対応かつシングルスロットのグラフィックボード「RX550-4G D5 LP」がAmazonで販売されていたので紹介していきたいと思います。
RX 550という旧世代のGPUであるため性能はあまり期待できず、最新ゲーム向けではありませんので気を付けましょう。
ただやはり、ロープロかつシングルスロットでFluid motionが使用できるグラボという意味でみるとかなり貴重で稀有な存在なのではないでしょうか。
目次
外観
引用元:Yeston(中国語)
この独特な色が中国っぽいですね。
スペック
サイズ | 170 x 103 x 20mm |
占有スロット | 1 |
コア数 | 640 |
クロック | 1071MHz |
VRAM | 4GB GDDR5 |
メモリバス | 128bit |
メモリクロック | 6Gbps |
メモリバンド幅 | 96GB/sec |
PCIe | 3.0 |
映像出力 | VGA x 1 |
DVI-D x 1 | |
HDMI x 1 | |
TGP | 40W |
推奨電源 | 300W |
補助電源 | 無し |
スペックは不明なところがあるのですが、メーカーの製品ページとAmazonの販売ページの情報から可能な限りまとめてみました。
間違っている個所もあるかもしれませんが、ご了承ください。
特筆すべきはやはりそのサイズでロープロでシングルスロットながら長さも170mmでITXマザーボードサイズに収められているため、拡張スロットのあるケースであればほぼ入るのではないかというサイズになっています。
RX 550のスペックとしてみるとリファレンスモデルから所々変更されており
- コア数が512→640に増加
- コアクロックが1100MHz→1071MHzに低下
- メモリクロックが7Gbps→6GBpsに低下
- 消費電力が50W→40Wに低下
主要な点だとこの辺りが変更されています。
GPUコアクロックとメモリクロックが低下していますが、コア数が増加しているからか全体のスペックはリファレンスモデルよりも高いようです。
また、メモリ容量に関してはRX 550は2GBと4GBのモデルがありますが、「RX550-4G D5 LP」はメモリ4GB搭載のモデルとなっています。
更に消費電力が40Wに低下しているというのはHTPCなどの用途を想定すると地味にうれしいメリットですね。
注意点として、ロープロファイルとして使用する場合にはVGA出力ポートが使用できなくなるところは気を付けましょう。
まとめ
以上、Yestonの「RX550-4G D5 LP」の紹介でした。
冒頭でも書きましたが、ロープロファイル対応でシングルスロットのFluid motionが使用できるグラボとしてみるとかなりレアな製品だと思います。
現在発売されているRX 5000シリーズのNavi世代からはFluid motionが廃止されていることを考えると1つ持っておいても良さそうなグラボと言えそうですね。
ただ、次世代のRyzen 4000シリーズAPUに搭載のiGPU性能次第ではそっちで充分となる可能性もあるかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
使われているGPUですが、RADEON PRO WX3200と言えば理解できると思います。
元はワークステーションノートPC向けのGPUで、海外ではRADEON RX550 640SPとしても販売されていました(GIGABYTEやSAPPHIREの一部モデルが国内販売されていました。主に2GB版ですが。)。
WX3200とは出力端子構成が違う事と、価格が半分以下になる事が特徴となると思います。
ファンコントロールについてはWX3200側の扱いが不明なので何とも言えませんが、多分どちらもフルで固定の仕様かもしれないのが問題点かも。
APU以外のRYZENとのMINI-ITXでの組み合わせは面白いと思いますが、如何でしょうか。
個人的に購入した直後でした。
タイムリーなコメントありがとうございます。
ワークステーションモデルっぽい見た目をしているなとは思っていましたが、なるほど納得です。
RX 550としてみると価格は高い部類になりますが、WSモデルとしてみるとかなりお得ですね。
情報感謝です。
このグラボ単品のレビュー記事と、余り部材(Ryzen 2700とコレ)を使用した寝室用HTPCの記事を作成予定ですのでお待ちください。