Thermalrightのロープロ全銅CPUクーラー｢AXP-90 Full Copper｣発売予定
Thermalrightより高さ47mmに抑えられたロープロファイルCPUクーラー｢AXP-90 Full Copper｣が発売されそうです。
高さ47mmというと、CRYORIGのC7シリーズが全く同じ高さになっていて、C7にも全銅モデル｢C7 Cu｣や全銅+グラフェンコーティングの｢C7 G(紹介ページ)｣などが既に販売済みとなっています。
Thermalrightの｢AXP-90 Full Copper｣もそれに対抗して高さ47mmにしたのか、と言われるとそうとも限らず、DAN casesの人気Mini-ITXケース｢A4-SFX(紹介ページ)｣のCPUクーラー搭載可能高さ48mmに合わせたのではないかと思われます。(理由は後述します。)
情報源はTechPowerUpで、中国のオンラインショッピングサイトT-Mallでは既に販売されています。
T-Mallでの価格は299元≒4,700円となっています。
日本での発売日、価格については現時点(2019/11/19)では不明です。
目次
外観
やはり全銅というだけでCRYORIGの｢C7 Cu｣と第一印象は似ていますね。
ヒートシンクもファンも形状が異なるので実際には別物ですが。
引用元：TechPowerUp
スペック
スペックが似ているため、Thermalright｢AXP-90 Full Copper｣のスペックに加えてCRYORIGの｢C7 Cu｣のスペックも記載して比較していきたいと思います。
【AXP-90 Full Copper】
| 対応ソケット | Intel | LGA115X |
| AMD | AM4 | |
| 対応TDP | 不明 | |
| サイズ | 97x92x47mm(LxWxH) | |
| 重量 | 490g | |
| ファンサイズ | 92x92x15mm | |
| 回転数 | ~2700RPM | |
| 最大 エアフロー |
42.58CFM | |
| 最大静圧 | 不明 | |
| 最大ノイズ | 22.4dB | |
【C7 Cu】
| 対応ソケット | Intel | LGA1151/1150/1155/1156 |
| AMD | AM4/FM2+/FM2/FM1/AM3+/AM3/AM2+/AM2 | |
| 対応TDP | 115W | |
| サイズ | 97x97x47mm(LxWxH) | |
| 重量 | 673g | |
| ファンサイズ | 92x92x15mm | |
| 回転数 | ~2500RPM(PWM) | |
| 最大エアフロー | 40.5CFM | |
| 最大静圧 | 2.8mmH2O | |
| 最大ノイズ | 30dB | |
こうして比較してみるとスペックが非常に似ているのが分かります。
サイズ
｢AXP-90 Full Copper｣のサイズに関して、CRYORIGのC7シリーズにそっくりではありますが、C7をパクったというよりは冒頭でも述べた通り、Dan casesの｢A4-SFX｣にサイズを合わせたのではないかと、個人的には思います。
理由は単純。以下の画像で、箱に【A4 CASE CPU Cooler】と記載されているからです。
まあ、それだけと言えばそれまでで、当然ながらC7シリーズを意識しているというのは間違いないでしょう。
引用元：TechPowerUp
対応TDP
対応TDPについては現時点では不明です。
スペックを見る限りでは｢C7 Cu｣と比較して重量が軽い=ヒートシンクが小さいということであるため｢C7 Cu｣ほど対応TDPは高くないと見た方が良いかもしれません。
ただ、ヒートシンク(ヒートパイプ)の形状やファンのスペックから推測するとTDP65W帯のCPUであれば十分に冷やせそうかなと思います。
ファン
搭載されているファンに関しては、静圧は不明なもののそれ以外のスペックではC7に搭載されているファンとほぼ同性能かそれ以上と言えるのではないでしょうか。
また、ファンはクリップ式の固定方法であるためファンの交換は容易であると思われます。
そこは大きなメリットと言えるでしょう。
C7にもファン交換用クリップが出ましたけどね。
価格
日本での販売額は不明ですが、中国の元から換算して約4,700円であり、CRYORIG｢C7 Cu｣の実売価格が約9,000円なのでかなりがんばっていると思います。
後は日本の謎レート現象が発動しなければ良いな、と切に願います。
まとめ
以上、Thermalrightの｢AXP-90 Full Copper｣の紹介でした。
見た目のカッコよさで言えばCRYORIGに分がありそうですが、価格面では｢AXP-90 Full Copper｣が有利になりそう。
といったところでしょうか。
CRYORIGは価格がどうしても高くなりがち(と個人的に思う)なので、是非ともその牙城を崩して価格とスペックで競り合って欲しい所です。
個人的にはC7持っていますしCRYORIG好きですけどね。