VELKASEの5.7L縦型ITXケース「Velka 5」紹介。295mmグラボまで対応の小型ケース
先日VELKASEの「Velka 3」を紹介しましたが、今回はその兄貴分と言えるケース「Velka 5」を紹介していきます。
「Velka 5」は約5.7Lの小型ITXケースで、イメージとしてはDAN Casesの「A4-SFX」を縦型にしたようなケースになっています。「Velka 3」は4.1Lでかなりクセがありましたが「Velka 5」のほうは比較的シンプルな構造になっています。
とは言っても、初めて組む場合は苦戦するかもしれないとの内容が公式サイトのマニュアルに記載されていますので、ある程度の覚悟はしておいた方が良いでしょう。
(小型ITXケース全般に言えることなのでわざわざ言及することではないかもしれませんが。)
購入はVELKASE公式サイトからの個人輸入となります。
ただし、2020/3時点で在庫がないようで米国外への発送用在庫は2020/5頃復活する予定だとのことです。
価格については後述します。
目次
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価格について
Velka 3の価格についてですが、本体価格が約$140と送料がかかります。
送料については現時点で在庫がないせいか確認することができません。
そこから更に日本の税金がかかる可能性があります。意外とかからないこともありますが。
また、オプションとしてライザーケーブルがありますが、こちらも在庫が無いせいか価格は不明です。
ライザーケーブルは300mmという仕様が明確になっているので個人で準備しても良さそうです。
価格次第ではオプションで購入するというのもアリでしょう。
外観
引用元:VELKASE
縦型「A4-SFX」という印象ですね。
スペック
サイズ | W174 x H303 x D109mm |
材質 | アルミ(外装)/鉄(内装) |
色 | 黒/白/シルバー/グレー |
対応マザーボード | Mini-ITX |
搭載可能 CPUクーラー |
48mm |
搭載可能グラボ | 296 x 43 x 142mm |
搭載可能メモリ | 56mm |
ストレージ | 別記 |
リアポート | USB3.0 x 2,オーディオジャック |
前面ファン | 無し |
後部ファン | 無し |
上部ファン | 無し |
底部ファン | 無し |
サイドファン | 無し |
電源 | SFX/SFX-L |
注意点(I/Oシールドについて)
最近のマザーボードはI/Oシールドがマザーボード側に固定されている一体型のものがありますが、そのタイプのマザーボードは互換性がない(取り付けられない)とのことです。
一例をあげるとASRockの「X570 Phantom Gaming-ITX/TB3」やGIGABYTE「X570 I AORUS PRO WIFI (rev. 1.0)」などがI/Oシールド一体型のマザーボードになります。
サイズ
ケースファンやラジエーターの搭載は出来ませんが、DAN Cases「A4-SFX」が7.1Lに対して、「Velka 5」は5.7Lというサイズに収まっています。
更に縦型であるため、フットプリント(底面積)が小さくなっていて設置環境はより選びやすいのではないでしょうか。
搭載可能CPUクーラー
搭載可能なCPUクーラー高さは48mmとなっていて、水冷クーラーには対応していません。
CRYORIGのC7シリーズがちょうど搭載できるスペックなので、おそらくそれに合わせたのでしょう。
搭載可能メモリ
メモリの高さも56mmまでと制限されます。
ヒートスプレッダ無しのメモリであれば問題ありませんが、最近主流のヒートスプレッダ付きのRGBメモリを使用する場合には高さに気を付けましょう。
注意点として、メモリの高さがメモリメーカーのスペック表に明記されていないことがあるので、実測する必要があるかもしれません。
搭載可能グラフィックボード
搭載可能なグラボは最大で296 x 43 x 142mmとなります。
長さはまず問題ないと思いますが、厚み(43mm)と高さ(142mm)方向はグラボのスペックをしっかり確認する必要があるでしょう。
また、このケースの特徴としてグラボの長さで搭載可能なストレージが変わってきます。
ストレージ
グラフィックボードの長さが227mm以下の場合、グラボの下に2.5”ストレージを1つ、
193mm以下の長さであれば3.5”ストレージを1つ搭載することが可能になっています。
また、電源の隣にも2.5”ストレージを1つ乗せることが出来ますが、SFX-L電源を搭載した場合にはマザーボード側の2.5”ストレージエリアが1つ潰れてしまいます。
つまり、最大で3.5”ストレージ x 1 + 2.5”ストレージ x 1が搭載可能ですが、フルサイズグラボ + SFX-L電源を搭載する場合にはマザーボードのM.2スロットのみにストレージを頼ることになります。
その他
- ケース付属のI/Oポートはケース背部に有り
まとめ
以上、VELKASEの「Velka 5」の紹介でした。
更に小さい「Velka 3」も魅力的ではありますが、より現実的な構成が可能なのは「Velka 5」かなという気がします。
やはりSFX(-L)電源を搭載できるというのが
要注意なのはストレージで、2スロット厚のフルサイズグラボとSFX電源を搭載したとして、搭載できるストレージは2.5”が1つだけになりますので、それ以外はマザーボード搭載のM.2スロットに頼ることになります。
最近はM.2スロットを二つ搭載したマザーボードもあるので、その場合は十分まかなえる気もします。
気になる点としてはケースファンが無いため排熱や音の問題がありそうですが、このサイズのケースではある程度は仕方ないでしょう。
防塵フィルターも当然ながら付いていないのでホコリの付着も気になるところではあります。
後付けマグネット式フィルターを貼ることである程度防ぐことはできそうですが、排熱とのトレードオフになるかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
Velka 5は4.9LのFlex ATX電源のみ対応のケースですけど.
こちに記載してるのはVelka5ではなく,Velka7ではないでしょうか?
すみません,失礼しました.先程調べたところ,今公式サイトで掲載しているのVelka5はRevision 2.0,小さくなった新バージョンです,こちに記載してるのは恐らく当時のRevision1.1ではないでしょうか.
唐突にすいませんでした!
https://www.velkase.com/velka-5-revisions