ITXより2スロ分大きいASUS「ROG Crosshair VIII Impact」発売

2020-01-03

ASUSより、X570チップセット搭載でMini-DTXサイズのマザーボード「ROG Crosshair VIII Impact(製品ページ)」が発売されました。価格は約50,000円(税込)とのこと。

Mini-DTXはMini-ITX規格(170mm x 170mm)よりPCIeスロット側に約30mm延長したようなサイズで170mm x 203mmとなっており、拡張スロットが2スロットあるITX用ケースの多くで搭載可能となっています。
ただし、ライザーケーブルやカードを使用するようなケースでは入らない可能性が高いので注意しましょう。

その伸長されたエリアに何があるのかというと、メイン部品として専用サウンドボードが搭載されており、エンスージアストグレードの音質を謳っています。
その他細かい部品では、水冷クーラー用のクーラント液の温度と流量監視用ヘッダなどがあり、本格水冷にも対応しやすくなっています。

また、もう一つ大きな特徴として、PCIeスロットの隣にSO-DIMM.2カード(後述)が搭載されており、M.2 SSDを2枚取り付けることが可能となっています。

目次

参考画像

少し縦長になったMini-ITXマザーボードという印象です。
I/Oパネルのポート類も独特ですね。

引用元:ASUS

スペック

対応メモリ 3200、4800+(OC
最大64GB
M.2 2 (PCIe4.0 x 4) (注)
SATA(2.5”) 4 x SATA3 6.0 Gb/s
オンボードファン 2つ
背面映像出力 無し
背面USBポート USB3.2 Gen1 x 2
USB3.2 Gen2 Type A x 5
USB3.2 Gen2 Type C x 1
オンボードサウンド SupremeFX S1220
有線LAN Gigabit LAN Intel I211AT
Wi-Fi&BT Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac/ax
Bloetooth 5.0
VRMフェーズ数 10(8+2)

(注)M.2スロットは公式スペック表では1枚となっていますが、SO-DIMM.2カードに2枚搭載可能と概要ページに記載があるので、2枚でまず間違いありません。

特徴

SO-DIMM.2カード

本マザーボード「ROG Crosshair VIII Impact」の最大の特徴であるSO-DIMM.2カードですが、まずは参考画像をみてみましょう。(最初見た時これが何だか理解できませんでした。)

引用元:ASUS

マザーボードのPCIeスロットの隣にこのようなカードが挿入されており、このカードの両面にM.2 SSDを1枚ずつ取り付けることが可能です。
Ryzen 3000シリーズCPUであればPCIe4.0 x 4で動作させることが可能で、NVMe、SATAどちらにも対応しています。
2280以外のサイズにも対応しており、地味に便利かもしれません。

また、このカード上にアドレッサブル Gen 2 RGBヘッダー x 1、ラジエーターファンヘッダー x 2も搭載されています。
やはり、水冷を意識した設計となっているのでしょう。

サウンドカード

冒頭でも述べた通り、もう一つ大きな特徴として、PCIeスロット側の伸長したエリアに小型の専用サウンドカードが取り付けられてあります。
カード上にはSupremeFX S1220、ニチコン製コンデンサ、ES9023 DACなどが搭載されています。
音質には期待できそうです。

また、このエリアにはサウンドカード以外に水冷クーラー用のクーラント液の温度と流量監視用ヘッダー、ウォーターポンプ専用ヘッダー、アドレッサブルRGBヘッダーなどが搭載されています。

I/Oパネル

I/Oパネルが少し独特となっており、まず映像出力がありません。APUを載せる場合でもdGPU(グラボ)が必要になります。

音声入出力は通常の3ポートに加えてS/PDIF出力も備えています。

その他便利機能として、BIOS更新ボタン、CMOSクリアボタン、Q-code表示などがあります。

その他

  • VRMは(8+2)フェーズで60A MOSFET + 40Aコアチョーク構成となっています。
  • Ryzen 1000シリーズは非対応。
  • X570 ITXと同様、マザーボード上のファンは2つ搭載されています。

まとめ

ITXより少し大きくはなりますが、かなり高機能なMini-DTXサイズのマザーボードASUS「ROG Crosshair VIII Impact」が発売されました。ライザーケーブルやカードを使用するケースを除いて、搭載できるITXケースも多そうです。
価格の50,000円というのがひっかかりますが、機能的にはかなり期待できそうですね。
(X570マザーボード高いですよね・・・。)

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