ITX用ミニタワーケースMetallic Gear「Neo G mini」の紹介

2020-03-22

今回も日本では入手が困難なケースです。
Mini-ITXマザーボード対応のケースの中では珍しい、ミニタワー型のケースMetallic Gearの「Neo G Mini」を紹介します。
本ケースはTechPowerUpでレビューされていますが、日本では販売されておらずAmazon.com(米アマ)で約$73、NewEggで約$80で販売されています。

ミニタワーというだけあってフルタワーやミドルタワーなどのいわゆるタワー型のケースをITX用に小さくしたケースとなりますが、ITXケースとしてみると、大きい部類に入ります。
本ケースの最大の特徴はライザーケーブルを使用してグラフィックボードを縦に設置するというところでしょう。

なお、本ケースのシリーズで「Neo mini」というのもありますが、こちらは正面パネルがガラスではないモデルで、グラボの配置が通常配置(マザーボードに対して90度配置)となります。

ちなみに、Metallic Gearは「Enthoo Evolv」シリーズを作っているメーカーPhanteksの低価格帯ブランドとのことです。

目次

外観

今回はMetallic Gearの公式サイトとのTechPowerUpのレビュー記事より画像を参照します。

引用元:Metallic Gear

引用元:TechPowerUp

スペック

サイズ W190 x H355 x D375mm
材質 鉄(内装、メッシュ)、強化ガラス(前面、サイドパネル)
対応マザーボード Mini-ITX
搭載可能
CPUクーラー
高さ160mm
搭載可能グラボ 長さ345mm
黒/シルバー
シャドーベイ 2.5” x 2 + 3.5” x 1
フロントポート USB3.0 x 2
前面ファン 最大140mm x 2(280mmラジエーター搭載可)
後部ファン 無し
上部ファン 無し
底部ファン 無し
サイドファン 120mm x 2(240mmラジエーター搭載可)
電源 ATX電源(190mmまで)

特徴

サイズ

外観を見ても分かると思いますが、タワー型のケースをITX用に小さくしたケースです。
そのため、ITXケースの中では大きい方となります。
とにかく小ささ重視でハイスペックなPCが欲しい、という人にはあまり向かないケースでしょう。
ただ、ラジエーターが280mm x 1、240mm x 1と二つ搭載できたりと、ITXケースとしては拡張性があると言えます。

搭載可能CPUクーラー

CPUクーラーは160mmの高さまで搭載可能でサイドフロークーラーを取り付けることができますが、注意点として、背の高い(ケース縦方向)グラフィックボードを取り付けるとCPUクーラーと干渉する可能性がありますので、気を付けましょう。
この点はTechPowerUpのレビューのコメントでも指摘されているのですが、明確な回答はありません。
水冷クーラーを搭載する場合には特に気にする必要はないと思われます。

搭載可能グラフィックボード

グラボの搭載方法が少し特殊で、外観画像でも分かりますが、ライザーケーブルを介して縦置きで設置することになります。そのおかげで3スロットまでのグラボを搭載可能で、長さも345mmまで取り付けることが出来ます。
ただし、CPUクーラーの項目でも記載した通り、高さ方向(ケース縦方向)は空冷クーラーを搭載する場合には干渉する可能性があるので、注意が必要です。
そういった意味では本ケース「Neo G Mini」ではなくグラボが通常配置の「Neo Mini」の方が機能的には良さそうですね。

ケースファン、ラジエーター

ケースファンは前面に最大140mmファン2個、サイドに120mmファン2個を搭載可能、ラジエーターは前面に280mm、サイドに240mmを搭載することが可能です。
ただ、ケース後部にはケースファンを取り付けられないため、エアフローは考える必要がありそうです。

一応、購入時点で前面に120mmのケースファンが1つ付属しているようですが、基本的にこういったケースを購入する場合、自分でファンを取り付けると思いますので、そこは自由にカスタマイズしましょう。

また、正面、サイド、底部には防塵フィルタが搭載されいています。

その他

  • ケース底部に脱着式の防塵フィルタが取付られていますが、グラボを縦置きにしてどこまで吸気できるのかは分からず、効果は不明です。
    「Neo Mini」が通常配置なのでそのままの構造なのだろうと思われますが、エアフロー面では「Neo Mini」が優勢そうです。
  • 裏配線スペースも確保されており(外観画像参照)、ITXケースとしては綺麗に見せることが可能。

まとめ

今回はITXケースの中ではめずらしいタワー型のケースを紹介しました。
正直なところを言うと、ITXでタワー型というのは日本では流行らないような気がしますね。

あくまで個人的な感覚ですが、日本ではITXマザーボードを選択する場合【小さいケースにハイスペックを詰め込む】というロマン、もしくは【とにかく省スペース】というコンセプトで組む人が多いのではないかな、と思っています。

一応こういったケースもありますよ、というところでしょうか。

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