Cooler Masterのキューブ型ITXケース「Mastercase H100」発売

2020-01-03

前面に200mm RGBファンを搭載した持ち手付きのキューブ型ITXケース、Cooler Masterの「Mastercase H100」が海外で発売済みになっているのが分かりました。
更にTechPowerUpでは既にレビュー記事も書かれています。

2019 Computexで存在が確認されていたITXケースですが、いつの間にか海外では発売になっていたのですね。

ということで、「Mastercase H100」のスペックや特徴を確認していきます。

なお、Neweggでの価格は約8,000円で、日本への発送も対応しています。

日本での発売日は11/1で、価格は約10,000円を予定しています。

目次

外観

引用元:Cooler Master

スペック

サイズ W216 x H301 x D312mm
材質 鉄(内装、メッシュ)、プラスチック(外装)
対応マザーボード Mini-ITX(Mini-DTX)
搭載可能
CPUクーラー
高さ83mm
搭載可能グラボ 長さ210mm
(ラジエータ搭載時は180mm)
黒/グレー
シャドーベイ 2.5” x 3 + 3.5” x 1
or 2.5” x 4
フロントポート USB3.2 gen1 x 2、電源ボタン、RGBボタン
前面ファン 最大200mm x 1(ラジエーター搭載可)
後部ファン 無し
上部ファン 無し
底部ファン 無し
電源 ATX電源
(ラジエータ搭載時は長さ160mmまで)

特徴

サイズ、外観

正面から見ると少しやせ型のキューブケースです。
ケース天面と前部は排気用のメッシュになっており、後部は持ち手部分でケースを持ち運びしやすくなっています。

搭載可能CPUクーラー

搭載可能なCPUクーラーの高さは83mmとなっています。キューブ型ケースではサイドフロークーラーを載せて前方→後部へエアフローを作るのが定石のような気もしますが、このケースの場合は83mmに制限されているため、トップフロー型のCPUクーラーか簡易水冷クーラーが選定されることになるでしょう。

搭載可能グラフィックボード

搭載可能なグラフィックボードは簡易水冷クーラーを使用せずにラジエーターを取り付けない場合には210mmまで搭載可能で、ラジエーターを取り付けるとその厚み分グラフィックボードの長さも制限されます。

電源

電源の搭載位置が少し特殊でCPUクーラーの上に取り付けられるため、結果としてCPUクーラーが制限されてしまっています。
また、電源はケースより少しはみ出た位置で固定されています。
以下の画像で何となくイメージがつかめるかと思います。

引用元: Cooler Master

また、搭載可能な電源はATXとなっており、SFX電源を乗せるには変換ブラケットが必要になりそうです。
SFX電源を搭載すればCPUクーラー側にも少しスペースが出来るかもしれません。

エアフロー

搭載可能なファンは前面の(最大)200mmのファンのみになります。(120mm、140mmのファンも搭載可能です。)

前面から吸気した空気を上部と後部から排気する構造になってはいますが、グラボとその下のストレージや電源周りは吸気穴がなく、すべて前面からの200mmファンに頼ることになってしまいます。

更に、ケース後部はあまり排気穴がないため窒息気味になってしまうような気もしますが、どうでしょうか。

ケーブルマネージメント

TechPowerUpのレビューによると、裏配線スペースはないためケーブルマネージメントは苦労するとのこと。
ITXケースの場合、裏配線スペースがないことも多いのでITX慣れしている人は問題ないと思いますが、ストレージをフル搭載する場合などでは、キツキツで組み立てに苦労する可能性があります。

極力M.2を使用してSATAは少なくする方が良いかもしれません。

その他

  • Mini-ITXより少し大きいMini-DTXも一応搭載可能ですが、干渉の可能性があるとのことです。
  • ファンはARGBではなく、ボタンでの切替式となっています。更に、3pin仕様であるためPWMでの細かい制御ができません。(電圧制御は可能)
  • 3.5”ストレージも搭載可能ですが、グラボの真下に来るためエアフローも良くなく温度面で不利だと思われます。グラボ下は載せたとしても2.5”ストレージが無難でしょう。

まとめ

電源が出っ張るのが気にはなりますが、個人的には割と見た目は好みのケースです。
ただやはり、電源の出っ張りよりも排気ファンもなしで前面の200mmファンだけで充分なエアフローが確保できるのかというのが最も気になる(引っかかる)部分です。

外観や内部の構造などはTechPowerUpのレビューを見ればほぼ理解できると思いますが、そのレビューでは組立完了までの工程しかなく、その後の温度などの評価はないため実際の能力が不明な点が多くなっています。

スポンサーリンク