AMD「RADEON RX 5500 XT」の発売日情報がTechPowerUpに掲載
2019/10にAMDから正式発表の有った「RADEON RX 5500」(→実際に発売されるのは「RX 5500 XT」の模様。)ですが、正式発表以降ほぼ情報がありませんでした。
ところが、TechPowerUpにOEM版(BTOメーカー向けなどの製品)のレビュー記事と一般向け製品の発売日に関する記事(どちらも英語)が掲載されました。
それらの記事によると、OEM版の性能はRADEONの前世代RX 580同等の性能となっており、一般向け製品の発売日は2019/12/12だろうと言われています。→日本では12/18発売とのこと。
性能に関して補足すると、OEM版ではない一般向けのRX 5500の性能はもう少し上昇して事前情報通りRX 590同等になる可能性があります(後述)。
ここまで沈黙を守っていたのは、一説によるとnVIDIAのGTX 1650 SUPERの出方を観ていたのではないかと言われています。(特に価格面かな?)
価格については現時点(11/30)で不明ですが、GTX 1650 SUPERの$160より安くなるのではないかと推測(というより期待)されています。
本記事では10月の正式発表時に書いた記事と被る内容もありますが、改めて性能面の確認をしていきたいと思います。
【12/4追記】
VideoCardz.comの情報によると「RX 5500 XT」も発売、というよりも「RX 5500(無印)」はOEM版で「RX 5500 XT」が市販向けであり、VRAM 4GBモデルと8GBモデルのバリエーションがあるのではないかとのこと。
未確定情報ではありますが、8GBモデルが発売されるのであれば期待したいところです。
【12/6再追記】
VideoCardz.comに「RX 5500 XT」に関する続報がアップされ、それによると12/12に発売されるものは「RX 5500(無印)」ではなく、やはり「RX 5500 XT」だとのことです。
そして、「RX 5500 XT」のスペックに関しては基本的に無印版と同様ですが、メモリは4GBと8GBのモデルが発売されるだろうという、こちらも事前情報通りのようです。
「RX 5500(無印)」は一般向けには販売されず、OEM版のみの存在となる可能性が高そうです。
目次
外観
外観の参考としてAMD公式サイトからリファレンスモデルの画像を引用します。
これを見ると、そこそこショートで映像出力はHDMI x 1、DP x 3となっていそうです。
引用元:AMD
スペック
「RX 5500」 →「RX 5500 XT」、「GTX 1650 SUPER」と「RX 590」を比較していきます。
【12/6 修正】実際に発売されるものが「RX 5500 XT」のようなので、スペック表もそれに合わせて変更しました。
RX 5500 XT | GTX 1650 SUPER | RX 590 | |
GPU | Navi 14 | TU116 | Polaris |
コア数 | 1408 | 1280 | 2304 |
ROPs | 22 | 32 | 32 |
ベースクロック | 1670MHz | 1530MHz | 1469MHz |
ブーストクロック | 1845MHz | 1725MHz | 1545MHz |
VRAM | 4GB/8GB GDDR6 | 4GB GDDR6 | 8GB GDDR5 |
メモリバス | 192bit | 128bit | 256bit |
メモリクロック | 14Gbps | 12Gbps | 8Gbps |
メモリバンド幅 | 224GB/sec | 192GB/sec | 256GB/sec |
レイトレーシング | 無し | 無し | 無し |
TGP | 150W | ー | ー |
TDP | 110~120W | 100W | 225W |
推奨電源 | 550W | 350W | ー |
補助電源 | 8ピン x 1 | 6ピン x 1 | 8ピン x 1 |
スペックだけみると前世代の「RX 590」が優勢(TDP以外)のように見えますが、「RX 5500」は7nmの新アーキテクチャNavi搭載であり、クロック当たりのパフォーマンスが上昇しているため単純に比較することができません。
実際の性能差はベンチマークなどで比較することになりますが、TechPowerUpのOEM版「RX 5500」と「GTX 1650 SUPER」のレビュー記事を見ると
【RX 580 ≒ RX 5500 ≦ GTX 1650 SUPER】
という性能になっているようです。
GTX 1650 SUPERよりわずかに下という結果ですが、OEM版「RX 5500」は消費電力に制限がかけられているようですので、一般向けの「RX 5500」よりも性能が出ていない可能性があります。
そのため、実際にはRX 590同等ではないかと言われています。
まとめ
「GTX 1650 SUPER」の発売後を狙ったかのようなタイミングでの「RX 5500」追加情報でした。
現時点での個人的な感想は【価格次第】というところですが、価格がGTX 1650 SUPERより安くなり、例えば$150であるとすれば日本円換算でも税込みで2万円を切ることも可能だとは思います。
しかし、RX590の現在の市場価格が2万円越え(ものによっては4万近く)となっているため、それよりも安くなるとは到底思えず、おそらくRX 5500も2万円を超えて、ひょっとしたら3万円越えもあるかもしれません。(日本市場のダメなとこ)
そして、そうなると発売直後は消費電力の低いだけのRX590のような扱いになってしまうのではないかと個人的には推測しています。
税込み2万円でRX 590同等の性能で更に低消費電力となると魅力はありますが、発売直後は価格も高いでしょうしなかなか厳しい戦いになりそうです。
(というか、GTXシリーズより安くならないと意味ないんだよな~)
あと気になるのはグラフィックボードメーカー各社が「RX 5500」ショートモデルをどれだけ出してきてくれるかですね。
【12/10追記】発売直前に判明している「RX 5500 XT」のモデルをまとめた記事を書きました。ご参考まで。
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