ZOTACのRTX2070搭載の2.7L小型PC｢MAGNUS EN72070V｣発売予定

2020-01-28

わずか2.7L筐体にRTX 2070を搭載したZOTAC｢MAGNUS EN72070V｣が発売予定です。極小PCとも言えるこのサイズでRTX 2070が入っていると考えるとすごいですね。
CPUはTDP 45WのノートPC向けi7-9750Hが搭載されています。

発売日は2020/1月下旬で想定価格は385,000円(税込)とのこと。
さすがに高いですが、こういったミニPCでこのスペックだと概ねこれぐらいの値段が妥当なのかなという気がします。(というか仕方ない)

ちなみに、ZOTACのグローバルサイトにはこのシリーズにRTX 2080を搭載したモデルも掲載されています。

外観

引用元：ASK

この小さな筐体にRTX 2070が搭載されています。

スペック

サイズ	W210 x D203 x H62.2mm
CPU	Core i7-9750H
グラボ	RTX 2070
メモリ	DDR4 8GB (最大32GB)
M.2 (SSD)	128GB M.2 SSD + Intel Optaneメモリ空きスロット
HDD	1TB 2.5”
映像出力	HDMI2.0b x 2
	DP1.4 x 1
	USB Type-C x 1
リアポート	USB 3.0 Type-A×4、Wi-Fiアンテナ用ポート×2、ACアダプター用ポート
フロントポート	SDカードリーダー、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×1
電源	ACアダプター (出力不明)
有線LAN	Killer E3000 2.5ギガビットイーサネット×1、ギガビットイーサネット×1
Wi-Fi	Killer Wi-Fi 6 AX1650 802.11ax
Bluetooth	5.0
OS	Window 10 Home (64bit)

CPU

搭載されているCPUはノート向けTDP 45WのIntel Core i7-9750Hで6コア/12スレッド、ベースクロック 2.60GHz ブーストクロック 4.50GHzというスペックになります。

TDP45Wですが、熱対策として更に電圧が下げられている可能性があります。

グラボ

グラフィックボードはRTX 2070を搭載しておりType-C出力も備えていますが、おそらくモバイル向けのMXMタイプのものであろうと思われます。

ただ、こういった極小PCの場合、排熱が得意ではない為RTX2070搭載といっても本来の性能が引き出せず、実性能は一つ下のグラボぐらいの性能(RX 2060シリーズなど)になるということもあり得ますので要注意です。

メモリ

初期状態では8GBのメモリが搭載されていますが、詳細スペックは不明で速度も記載がありません。
おそらくノートPC向けなどのS.O.DIMMスロットでしょう。
最大32GBとなっていますので、必要であれば増設可能です。

最初からメモリはユーザーで取り付けでも良い気がしますが。

ストレージ

ストレージはM.2 SSD 128GBと 2.5”HDD 1TBが搭載されています。
M.2 SSDの詳細は不明でSATAかNVMeかどうかの情報も不明です。
それに128GBだとサイズ的に心許ないですね。

また、ストレージとは少し異なりますが、Intel Optaneメモリ(2242/2280)を追加で取り付けることが可能でHDDを高速化させることができます。
22110サイズのOptane SSDは使用できませんのでご注意ください。

その他

SD/SDHC/SDXC対応のSDカードリーダー搭載
Ethernetポート2個搭載
ACアダプターのサイズなどの詳細仕様は不明

まとめ

以上、ZOTAC｢MAGNUS EN72070V｣の紹介でした。

このサイズでこのスペックというはかなり興味がそそられますが、この手の小型ハイスペックPCの最大のネックはやはり価格。
ミニPCにハイスペックを詰め込むということでコストが跳ね上がるのは理解できますが、では実際にこのスペックに約40万円を出せるかというと、個人的にはかなり厳しいですね。
更に、この価格で搭載SSDが128GBとなぜそこをケチるのか？という残念な部分もあります。

Ethernetポートを2基搭載したしていたりするので、業務向けがメインターゲットのような気もしますが、OSは何故かWin10 Homeで一部チグハグスペックになってしまっていますね。

以前、出張用PCにこういった小型PCを検討したことがあるのですが、飛行機などの移動で40万円を壊したらアホらしいなと考えてMini-ITXで自作しようという結論に至ったことがあります(どうでもいいですね...)