発売直後の「RX 5500 XT」長さ別モデルまとめ
日本では2019/12/18に発売が予定された「RADEON RX 5500 XT」の現在判明している各メーカーのモデルを紹介していきます。
ITXサイズが今のところあまりありませんが、ITXを意識して長さ順にしてみました。
【12/14】追記だらけになったため記事を大幅修正しました。
価格については「RX 5500 XT」には4GBモデルと8GBモデルが存在しますが、4GBモデルが24,000円(税込)前後、8GBモデルが27,000(税込)前後だろうとのことです。
当然ながらメーカーごとに価格は異なるのであくまで目安です。
海外でのMSRP(希望小売価格)は 4GBモデルが$169、8GBモデルが$199ですが、8GBで$240のモデルもあるので、予想していたよりは日本との価格差がないかもしれません。
「RX 5500 XT」の性能については海外では既に発売済みのため既にレビュー記事が公開されており、概ね以下のような性能(1920 x 1080の場合)になっているようです。
RX5500 XT 8GBを100として、
【GTX 1060 6GB(88) < RX 580(92) < RX 5500 4GB(93) < GTX 1650 Super(96) < RX 5500 XT 8GB(100) < RX 590(103) < GTX 1660 (108)】
消費電力はゲーム中の平均値で MSIのRX 5500 XT 8GBが126W、Sapphireの4GBが117Wとのことで、ほぼ同性能の前世代RX 590が232Wなのでかなり低消費電力化されているのが分かります。
当然ながらその分発熱も少なくなります。
ただやはり結論として低発熱、静音でRX 580より高性能なのは良いが価格が高すぎる、と書かれています。
詳細はTechPowerUpの記事を参照ください。
MSI「RX 5500 XT Gaming X 8 GB」
Sapphire「RX 5500 XT Pulse 4 GB」
注)英語です。
目次
基本スペック
参考としてほぼ同性能の「GTX 1650 SUPER」と前世代「RX 590」のスペックも記載しておきます。
RX 5500 XT | GTX 1650 SUPER | RX 590 | |
GPU | Navi 14 | TU116 | Polaris |
コア数 | 1408 | 1280 | 2304 |
ROPs | 22 | 32 | 32 |
ベースクロック | 1607MHz | 1530MHz | 1469MHz |
ゲームクロック | 1717MHz | ー | ー |
ブーストクロック | 1845MHz | 1725MHz | 1545MHz |
VRAM | 4GB/8GB GDDR6 | 4GB GDDR6 | 8GB GDDR5 |
メモリバス | 192bit | 128bit | 256bit |
メモリクロック | 14Gbps | 12Gbps | 8Gbps |
メモリバンド幅 | 224GB/sec | 192GB/sec | 256GB/sec |
レイトレーシング | 無し | 無し | 無し |
TBP | 130W | ー | ー |
TDP | 110~120W? | 100W | 225W |
推奨電源 | 550W | 350W | ー |
補助電源 | 8ピン x 1 | 6ピン x 1 | 8ピン x 1 |
300mm以下
GIGABYTE RX 5500 XT GAMING OC 8G
引用元:GIGABYTE
サイズ | 281 x 115 x 40mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
3連ファンを搭載したなかなか巨大なグラボになっています。
正直なところRX 5500にここまで必要か? という気はしますが、冷却面では大きいに越したことはないのでそこは良しとしましょう。
XFX RX 5500 XT Thicc II Pro 8GB
引用元:XFX
サイズ | 281 x 145 x 44mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1717MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x1 |
DP x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
ファンは2連ですが、サイズはGIGABYTEの3連と同じ長さです。更に高さは145mmと高いので、GIGABYTEよりも更に大きくなっています。
ASUS ROG-STRIX-RX5500XT-O8G-GAMING
引用元:ASUS
サイズ | 280 x 127 x 58mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737(1737)MHz |
ブーストクロック | 1865(1845)MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP 1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
ASUSの「ROG-STRIX-RX5500XT-O8G-GAMING」です。メモリは8GBでOCモードとゲーミングモードを切り替えられるようで、カッコ内の数値がゲーミングモード時のクロックになります。
長い(280mm)、分厚い(58mm)と結構な大きさのグラボとなっています。
長さよりも厚みが意外と曲者でケースによっては入らない可能性がありますので気を付けましょう。
Sapphire Nitro+ RX 5500 XT 8GB
引用元:Sapphire
サイズ | 257 x 132.8 x 44.2mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x2 |
DP x 2 | |
補助電源 | 8pin x1 |
Display Port x 3、HDMI x 1という構成が多い中、珍しくMDMIが2ポートあるモデルです。
個人的には映像出力も含めこれがドンピシャだと思ったのですが、ただ一つハマらなかったのがサイズでして・・・
245mm以下だったら、多少高くても購入していたかもしれません。
基板自体は小さいのでもう少し頑張っていただきたかったところです。
250mm以下
MSI RX 5500 XT GAMING (X) 4G/8G
引用元:MSI
サイズ | 247 x 128 x 47mm |
ベースクロック | 1647(1685)MHz |
ゲームクロック | 1733(1737)MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
GAMINGの後のX付きがOCモデルで上記スペック表のカッコ内がOCモデルのクロックになります。
また、このモデルには4GBモデルと8GBモデルが存在しており、メモリ容量以外はスペックに差はありません。
MSIのTwitter公式アカウントによると、この製品は日本市場への投入は予定していないそうです。
MSI製品をレビューしていただくのは大変ありがたいのですが、Radeon RX 5500 XT GAMING 8GBは国内市場投入未定の製品なんです😅 https://t.co/1L8LrtgqKX
— MSI COMPUTER JAPAN (@msicomputerjp) December 12, 2019
LEDもアクセントとして搭載されていてなかなかかっこいいというのに残念です。
ASUS DUAL-RX5500XT-O8G-EVO
引用元:ASUS
サイズ | 242 x 130 x 49mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737(1733)MHz |
ブーストクロック | 1865(1845)MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP 1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
ASUS「DUAL-RX5500XT-O8G-EVO」ですが、長さは242mmに収められてはいるものの、厚みが49mmあるためITX用の小型ケースではこの厚みが引っかかる可能性があります。
ケースの仕様をしっかりと確認しましょう。
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ASRock RX 5500 XT Challenger D 4G/8G OC
引用元:ASRock
サイズ | 241 x 127 x 42mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
このモデルには4GBモデルと8GBモデルが存在しており、メモリ容量以外はスペックに差はありません。
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ASRock RX 5500 XT Phantom Gaming D 8G OC
引用元:ASRock
サイズ | 240.57 x 127.16 x 41.92mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
サイズもスペックもChallengerとほとんど同じです。
おそらく、外観が異なるだけで基板は同じものを使用しているのではないかと思います。
一応こちらのモデルは上部にLED(アクセント程度)を搭載しています。
Sapphire PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6
引用元:Sapphire
サイズ | 233 x 121.8 x 39.6mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x1 |
DP x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
PowerColor AXRX 5500 XT 8GBD6-3DHR/OC
引用元:PowerColor
サイズ | 227 x 120 x 42mm |
ベースクロック | 1685MHz |
ゲームクロック | 1737MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x1 |
DP x 1 | |
DVI-D x 1 | |
補助電源 | 8pin x1 |
ほとんどのモデルが映像出力Display Port x 3、HDMI x 1という構成の中、珍しくDVI出力を搭載しています。
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GIGABYTE RX 5500 XT OC 8G
引用元:GIGABYTE
サイズ | 225 x 119 x 40mm |
ベースクロック | 1647MHz |
ゲームクロック | 1733MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
MSI RX 5500 XT MECH 4G/8G (OC)
引用元:MSI
サイズ | 215 x 128 x 40mm |
ベースクロック | 1607(1647)MHz |
ゲームクロック | 1717(1733)MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI 2.0b x1 |
DP1.4 x 3 | |
補助電源 | 8pin x1 |
製品名最後の「OC」付きがOCモデルで上記スペック表のカッコ内がOCモデルのクロックになります。
また、このモデルには4GBモデルと8GBモデルが存在しており、メモリ容量以外はスペックに差はありません。
200mm以下
PowerColor AXRX 5500 XT 4GBD6-3DH
引用元:PowerColor
サイズ | 180 x 123 x 38mm |
ベースクロック | 1607MHz |
ゲームクロック | 1717MHz |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x1 |
DP x 1 | |
DVI-D x 1 | |
補助電源 | 8pin x1 |
本記事内で唯一のショートらしいと言えるモデルですが、残念ことにこの製品は4GBモデルしか販売されないとのことです。
同じくPowerColorの「AXRX 5500 XT 8GBD6-3DHR/OC」と同様、DVI出力を搭載している数少ない製品になっています。
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玄人志向 RD-RX5500XT-E8GB
引用元:玄人志向
サイズ | 不明 |
ベースクロック | 不明 |
ゲームクロック | 不明 |
ブーストクロック | 1845MHz |
映像出力 | HDMI x1 |
DP x 1 | |
DVI-D x 1 | |
補助電源 | 8pin x1 |
発売直前に、玄人志向からショートモデル発売されるとの情報が出ました。
公式サイトでもサイズが記載されていないのですが、PowerColorのモデルを見た目がほぼ同じであるためショートなのは間違いないでしょう。
そして、こちらは8GBモデルであるため上手く住み分けしているのかもしれません。
そういえば、最近の玄人志向のグラボはファンの中心に”あの”【玄人志向】ラベルが貼られないようですね。
同梱品として入れられているというのを聞いた気がします。
まとめ
以上、現時点で判明してる「RX 5500 XT」のモデルを分かる範囲で紹介していきました。
ほとんどのモデルが映像出力DP x 3,HDMI x 1という構成なのが不思議です。
国内/海外でのレビュー情報も既に出てきており、「RX 5500 XT」の性能もおおよそ把握できてきましたが、どこのレビューでも書かれているのが価格が高いというところで、正直この価格のままであればGeforceには勝てないだろうなと、個人的にも思います。
8GBモデルが約27,000円(税込)だとして、それより高性能なGTX 1660(無印)の安いモデルが22,000円(税込)ほどで購入できるため、発売直後にあえて「RX 5500 XT」を選ぶ必要はあまり感じられません。
年明け1月にはRX 5600発売との情報もありますし、状況的に「RX 5500 XT」は意外と値下がりが早いかもしれませんので、発売直後には購入せず少し様子見するのが良いのではないでしょうか。
ところで、スペック的にショートモデルがもっとあっても良さそうですが、全体的に長いのは何故なのでしょう。
おまけ
2019/12/12~2020/1/27までにRX 5500 XTを購入すると「モンスターハンターワールド(Monster Hunter World: Iceborne Master Edition)」がもらえるキャンペーンをやっているそうです。
購入した場合には忘れずにエントリーしましょう。
(それよりもその分値引きして欲しいという気持ちが・・・。)
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