わずか6.9LのITXケース 「Bykski FLEX A35」紹介
Dan cases「A4-SFX」タイプのケースでそれよりも更に小さい、6.9LのITXケースBykskiの「A35」を紹介していきます。
最初に言っておきますが、色々癖があるのでかなり気難しいケースと言えるでしょう。
同じくBykskiの「A50」も紹介しましたが、「A50」をそのまま小さくして7.2Lの「A4-SFX」よりも更に小さいケースを目指したのではないか、というケースです。
(小ささを追求した結果、機能的には・・・。)
ただ、これは「A4-SFX」と見た目が似ているから比較してしまうからであって、 「A4-SFX」のように超小型ハイスペックマシンを組むということはできませんが 単純に6.9LのITXケースとして見れば アリなのではないかと思います。
目次
購入前の注意点
BykskiのこのシリーズのケースはGEEEKのケースと同様、組み立て式となっています。
Amazon.co.jpの説明文をみると分かりづらいのですが、Amazon.com(米アマ)の説明文に【The case is need your own hands-on assembly.】つまり、【自分で組み立てる必要がある】との記載がありますので、 組み立て式であることはほぼ確定です。
本ケース「A35」も「A50」と同様、ライザーケーブルは付属しないので注意しましょう。
外観
参照:Amazon
スペック
サイズ | W123 x H210 x D265mm |
材質 | アルミ(フレーム)、アクリル(サイドパネル) |
対応 マザーボード |
Mini-ITX |
搭載可能 CPUクーラー |
高さ50mm |
搭載可能 グラボ |
長さ235mm 厚さ45mm(注) |
色 | 白 |
シャドーベイ | 2.5” x 1 |
フロントポート | USB3.0 x 1 |
前面ファン | 無し |
後部ファン | 無し |
上部ファン | 80mmの15mm厚 x 2 |
底部ファン | 無し |
電源 | 小型1U電源(150 x 80 x 40mm以内) |
(注)搭載可能グラフィックボードはフロントのアクリル部分を外すことで250mmの長さまで搭載可能という表記がAmazon.com(米アマ)にありました。
特徴
6.9LというサイズにしてはCPUクーラーは50mmの高さまで搭載でき、グラフィックボードも235mmまで載せられます。
ケースファンは上部に80mmファンが2つ取り付くのみで、底部に吸気ファンは取り付けられません。
また、フロントポートも電源スイッチとUSB3.0が1つのみ。ここはせめて2つ欲しいですね。(ここを削減することでコストメリットがそんなにあるとも思えないのですが・・・?)
電源について
スペック表でも赤字で表記していますが、電源が特殊であり小型1U電源となっています。
いわゆるFlex ATX規格の電源かと思われますが、如何せん情報が少なくそこも確証はありません。
かるく調べたところ、以下のSilverStoneの電源(350W Gold認証)かFSP(400W Gold認証)が搭載できそうかな??というところです。(それでもケースのスペックより約2mm大きい為、本当に入るかどうか分かりません。)
やはりこれだけ電源の選択肢が狭いと、結果的にPC全体のスペックも限定されてしまうため、かなり”シブい”ケースだと思います。
まとめ
第一印象のコンパクトさは非常に良いと思います。
ただ、詳細スペックを見ていくとDan cases「A4-SFX」よりも少し小さくなってはいますが、その分機能的には残念なところが見受けられます。
(それだけ「A4-SFX」が優秀だとも言えるでしょう。)
特に電源がかなり制限されてしまっているところが最大のネックであり、「小型ケースにハイスペックを詰め込む」というロマン構成が実質出来なくなっています。
とは言っても、あくまで「A4-SFX」と比較した場合であり、とにかく小型でグラボが積めるPCが欲しい、という人には良いのではないでしょうか。
例えば、補助電源無しでTDP75WのGTX 1650を搭載するような構成では充分候補になりえると思います。
更に、価格的には本家「A4-SFX」の半額未満の1万円台前半であるため、そこは大きなメリットですね。
ただ、個人的には同メーカーの「A50」の方が大きくはなりますが、汎用性が高くて良いかなぁ~と思ってしまいます。(値段一緒ですし。)
このケース「A35」最大の悲劇は見た目が「A4-SFX」に似てしまっているために比較されてしまうところでしょう。
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