ITXケース向けのGTX1660 SUPERショートモデルまとめ

2020-01-06

GeForceのGTX 1660 SUPERがついに発表されましたが、普及帯の〇〇60シリーズだけあって、発売直後に既にショートモデルがいくつか発表されていますので、それぞれスペックを確認していきたいと思います。

目次

で、GTX1660 SUPERの性能ってどうなの?

スペックの前にそもそもの性能を確認していきましょう。
おそらくここが最も気になるところでしょう。

Wccftechには既にレビュー記事が掲載されており、その中で各ゲームのfpsを測定している項目があるのですが、それを見た感じだと
【GTX 1660 < GTX 1070 ≒ GTX 1660 SUPER < GTX 1660 Ti】
概ねこれぐらいの性能になっているようです。
詳細はWccftechの記事をご参照ください。

見事にGTX 1660(無印)とGTX 1660 Tiの隙間を埋めてきた形となりますが、正直なところここまで細かく刻むと本当にこのモデル必要か?と思わざるを得ません。

価格は?

2019/10/30時点での価格ですが、価格ドットコム調べで

  • GTX 1660(無印):約25,000円~34,000円
  • GTX 1660 SUPER:約31,000円~37,000円
  • GTX 1660Ti:約31,000円~38,000円

となっています。(極端に安いものと高いものは除いています。)

発売直後であるためGTX 1660 SUPERの価格が割高になってはいますが、価格が落ち着いたとしてもさすがにGTX 1660(無印)より安くなるとは考えにくいと思いますので、30,000円前後が無難なところでしょうか。
(もちろん、次期モデルが出るなどの状況が大きく変化した場合は除きますが。)

では、本題のショートモデル紹介に入ります。

基本スペック

GTX 1660の3モデルを基本スペック比較していきますが、パッと見あまり変わりません。
GTX 1660(無印)のメモリをGDDR5からGDDR6に変更しただけ、というイメージです。
それ以外だとTDPが微増しています。

  GTX 1660 GTX 1660 SUPER GTX 1660 Ti
GPU TU116 TU116 TU116
CUDAコア数 1408 1408 1536
ROPs 48 48 48
ベースクロック 1530 1530 1500
ブーストクロック 1785 1785 1770
VRAM 6GB GDDR5 6GB GDDR6 6GB GDDR6
メモリバス 192bit 192bit 192bit
メモリバンド幅 192GB/sec 336GB/sec 288GB/sec
メモリクロック 8Gbps 14Gbps 12Gbps
単精度
演算能力
5.0 FLOPS 5.0 FLOPS 5.5 FLOPS
レイトレーシング 無し 無し 無し
TDP 120W 125W 120W
推奨電源 450W 450W 450W
補助電源 8pin x1 8pin x1 8pin x1

メモリのクロックはGTX 1660TiよりGTX 1660 SUPERの方が速くなっているのが分かります。

以降、サイズごとに各メーカーのスペックなどを紹介していきますが、価格については発売直後で安定しないため、あえて記載しません。

250mm以下

ZOTAC GTX 1660 SUPER AMP

引用元:ZOTAC
サイズ 209.6 x 119.3 x 41mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 1845MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 3
補助電源 8pin x1

ASUS TUF-GTX1660S-O6G-GAMING

引用元:ASUS
サイズ 206 x 124 x 46mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 1845(1815)MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 1
DVI-D x 1
補助電源 8pin x1

ASUSの「TUF-GTX1660S-O6G-GAMING」です。
このサイズでDVI-D出力を備えているのはめずらしいかもしれません。

MSI GTX 1660 SUPER VENTUS XS OC

引用元:MSI
サイズ 204 x 128 x 42mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 最大1815MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 3
補助電源 8pin x1

200mm以下

ZOTAC GTX 1660 SUPER TWIN FAN

引用元:ZOTAC
サイズ 173.4 x 111.15mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 1785 MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 3
補助電源 8pin x1

ASUS PH-GTX1660S-O6G

引用元:ASUS
サイズ 174 x 121mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 最大1830 MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 1
DVI-D x 1
補助電源 8pin x1

MSI GTX 1660 SUPER AERO ITX OC

サイズ 179 x 127mm
ベースクロック 1530MHz
ブーストクロック 最大1815MHz
映像出力 HDMI 2.0b x1
DP1.4 x 1
DVI-D x 1
補助電源 8pin x1

まとめ

以上、GTX 1660 SUPERのショートモデルまとめでした。
180mm以下のショートモデルではDVI-Dポートの有るモデルが多く、それより大きいモデルではDVI-Dのないモデルが多い傾向にあるようです。

GTX 1660 SUPERを選定するのであれば、サイズと映像出力ポートで選べば良いのかなと思います。
もちろん、大きい方が冷却性能や静音性で有利であるため、基本的にはより大きいモデルを選んだ方が良いでしょう。

GTX 1660 SUPERそのものについては、TDPが125WでGTX 1070(TDP150W)と同等の性能が手に入る、と思えばアリのような気もするのですが本音を言えば、【別にGTX1070にこだわっているわけじゃないし、価格差がほとんどないならGTX1660Tiでええやん】と言わざるを得ません。

ITXマンとしてはショートモデルの選択肢が増えるのはありがたいので、まずは価格が落ち着くのを待って、今後の各モデルの状況を俯瞰するとしましょう。

ただ個人的にやはり言いたいのはGTX 1650 SUPERもそうなのですが、TDP上げてスペック上げました、というところに魅力を感じないのですよね。
(GTX 1660 SUPERの場合、TDPは微増と言える程度なので許容できる範囲だとは思いますが。)

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