上海問屋のメカニカルキーボード「DN-915869」レビュー

2020-01-03

先日紹介した上海問屋(ドスパラ)の小型メカニカルキーボード「DN-915869(製品ページ)」を入手しましたので、早速レビューしていきたいと思います。

特徴としてはテンキーレスでファンクションキー(F1~F12)ありの小型赤軸メカニカルキーボードなのですが、テンキーレスの中でも特に小さく凝縮感のある独特なキー配列のキーボードとなっています。

価格は東京までの送料込みで6,578円(税込)でした。

目次

参考画像

まずは参考までに製品ページの画像を貼っておきます。

引用元:上海問屋(ドスパラ)

スペック

「DN-915869」のスペックを確認していきます。

キー配列 日本語86キー
サイズ L:314mm x W:128mm x H:37mm
キースイッチ Gateron赤軸
機能 Nキーロールオーバー
アンチゴースト機能
キー配列カスタマイズ
接続方法 有線(USB)
重さ 608g

開封

届いた「DN-915869」を開梱し、同梱品などの確認をしていきます。

外箱

至ってシンプルです。ただの段ボール。

開封と同梱品の確認

箱を開けていきます。箱の中もシンプルですね。

中身を取り出し、同梱品を確認していきます。
箱を開けた時のキーボードの上にあった箱の中にUSBケーブルが入っていました。

同梱品・・・以上です。
取説などのペラ紙一枚すら入っておらず、メカニカルキーボードによく同梱されているキートップ取外し工具も入っていません。

梱包もシンプルで同梱品も最小限という、ここまでシンプルだと余計な所には金を掛けないという意思(意地?)が伝わってきますね。

キートップ取外し工具ぐらいは入っていても良いのかなという気もしますが、500円ほどで購入できますので必要であれば各自購入してね、ということでしょうか。

外観チェック

外観やサイズ感などを確認していきます。

サイズ

参考までに他のキーボードと並べてみました。
上からフルサイズキーボード、テンキーレスキーボード、小型テンキーレスキーボード(上海問屋)、今回レビューのキーボード「DN-915869」
となります。

一般的なテンキーレスキーボードより更に小さく、同じく上海問屋の小型テンキーレスキーボード(Fキー無し)よりも幅が小さくなっています。Fキーありなので、高さ方向は大きくなります。

表面

表面の確認です。
小型である分、キー配列は特殊なのが分かります(詳細は後述)。

裏面

裏面です。ケーブルの引き出し方向を選べるようにが分かります。
スタンドは複数段階式ではなく、立てるか立てないかの1段式(?)となっています。

シリアルは念のためぼかしてあります。

裏面下部にあるDIPスイッチでキー配列の入れ替えが可能です。
取説が付属していないので分かりにくいのですが、製品ページによると
1:Caps LockとCtrlの入れ替え
2:Windowsキーと左Altキーの入れ替え
3:WindowsキーとFnキーの入れ替え
となっているようです。

ゲーム中にCaps Lockに邪魔されることがあるので私は1のスイッチだけ切替えています。

打鍵感など評価

ここからが本番のレビューになります。

軸と打鍵感

軸はGateronの赤軸が使用されています。
詳細スペックは不明ですが、キートップを外してみたところ(あくまで見た目上は)Cherry MX軸と互換性がありそうです。
↓左が「DN-915869」、右が青軸ですがCherry MX軸搭載のキーボードのスイッチです。

キーストロークについてもノギスで何となく計ってみたところ約4mm、接点約2mmとこれもおそらくCherry MX赤軸と合わせているのだろうと思われます。

打鍵感についてもいわゆる赤軸の感触で、青軸のようにうるさくはなく良い感じのスコスコ感になっています。
当然ながらメンブレンキーボードよりはうるさくなりますが、これぐらいであればオフィスでも使用できるのではないかと思います。(保証は出来ません。)

キー配列

外観チェックの項目でも触れましたが、小型キーボードであるためキー配列は特殊です。
特にキーボード右側のEnterキー右側と矢印キー周辺が特殊で、ギッシリ詰まった感があります。
とはいっても、このサイズにしては頑張っていると言えるのではないでしょうか。

実際にこのキーボードを使用して記事を書いてみたり、Excelの軽い編集、PCゲームをプレイしたりと用途を分けて使用してみましたが、意外と曲者だったのは右Shiftキーが小さくなっているため、例えば「?」や「_(アンダースコア)」の入力が難しくなってしまい、タッチタイプ(ブラインドタッチ)出来るまでの慣れに時間がかかりそうだなと感じました。

右Shiftキーとも被りますが、矢印キー周辺は慣れが必要で矢印キーを押すつもりがEndキーを押してしまうというのが最初ありましたが、これは1日使用しただけですぐに慣れてしまいました。

それとやはり、Enterキーのすぐ右側にキーがあるというのは思っていたよりも打ちづらいですね。

製品紹介の記事で懸念していた右上のDelキーについては一番端にあるというのもあって、間違ってF12を押してしまうということは一度もありませんでした。

あと、キー配列とは少し違いますがホームポジションの目印(FキーとJキーの出っ張り)がしっかりしていて触ればすぐに認識できるため、ホームポジションに戻りやすくなっています。
これは予想外の良いポイントでした。

機能

・「Nキーロールオーバー」と「アンチゴースト」機能
ゲーミングや高速タイピングに有用な機能ですが、Nキーが何キーなのかは不明です。ただ、少なくとも両手指10本で同時に押して全て認識していたので全く問題ないでしょう。

・Fnキーとの組み合わせによる機能
Fnキーとの組み合わせでLEDのライティングパターンの変更や光量、テンポの調整、その他いろいろな機能を持っています。
↓参考画像

個人的にに便利だと思っているのはFnキー+ESCキーの組み合わせによるWindowキーの無効化です。
ゲーム中にWindowsキーを押してしまって混乱するというのは経験したことがある人はいるのではないでしょうか。
キーボード裏面のDIPスイッチで配置を切り替えても良いのですが、私はいつでも手軽に切り替えが出来るFnキー+ESCキーで対応しています。

・LEDのライティングパータンは豊富。ただし、キーボード側で記憶していないため、電源を入れる度に設定する必要あり。

気になる点

ケース裏面のケーブル引き回し用の溝ですが、角がキツいため実際にケーブルを左右に引き出そうとする場合、ケーブルに結構負荷が掛かってしまいます。
↓赤丸部分

頻繁に引き出し方向を変えなければ特に問題ないとは思いますが、何度も変更するようだとケーブルにダメージがいってしまいそうなのが気になります。
この溝の十字路部分は角を丸くして欲しかったところです。

まとめ

以上、上海問屋の小型メカニカルキーボード「DN-915869」レビューでした。
最後に良い点とイマイチな点をまとめていきます。

良い点

  • メカニカルキーボードとしては送料込みで約6,600円と比較的安価
  • 安価な割にしっかりとした赤軸の打鍵感
  • サイズの割にはがんばったキー配列(ただし、慣れは必要)
  • 選べるケーブル引き出し方向
  • ゲーミング向けの機能が確保されている

イマイチな点

  • 特殊配列であるため、やはり慣れが必要
  • 裏面のケーブルを通す溝の角がキツいため、ケーブルに負荷がかかる
  • LEDのライティングパターンを記憶できない
    →記憶できているようです。ただ、記憶できている時と出来ていない時があるようなので条件を調査中です。

あと上海問屋シリーズに言いたいのは、製品の型番が似ていて型番を見ただけだと製品をイメージできないので、そこは出来れば改善していただきたいところです。

紹介記事にも書きましたが、上海問屋のメカニカルキーボードは比較的安価であるため、メカニカルキーボードを試してみたいという人にも良いと思います。
今回紹介したキーボードの場合はキー配列が特殊であるため、慣れる必要はありますが。

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