Fractal design Node 202にケースファン無理やり増設
Fractal DesignのNode 202は10.2ℓという小ケースでありエアフローがあまりよくないせいか、
CPU温度がアイドル時50度以上負荷時80度前後にいくことがあります。
そのため、エアフロー改善のため思いついたことを実施しています。
今回はその第一弾として、ケースファンをマグネットで無理やり追加します。
この辺りから趣味というか実験的な内容になります。
目次
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【基本情報】
・組立て編
・対応CPUクーラー
・専用防塵フィルタ
・追加ケースファンの注意点
・エアフロー考察
【実験的内容】
・エアフロー改善①(無理やりファン増設)
・エアフロー改善②(ケースに排気穴追加)
・エアフロー改善③(ケーブル長改善)
・エアフロー改善④(ケース内の肉抜き)
・エアフロー改善⑤(小型排気ファン追加)
・グラボ温度改善実験
・グラボのファン交換
改造後画像
まずは結果として、改造後の画像を貼っていきます。
改善前後のCPU温度
まずは結論から。
下の画像は改善前後でのアイドル時からTime Spyを実施した際の温度を表しており、最小値がアイドル時、最大値がTime Spyで負荷をかけた時の値となっています。
改善前は最小値57℃、改善後は46℃となりました。
最大値はあまり変わらず3℃差となっています。
この辺りはそれぞれの環境で変わってくると思います。
評価環境
ケース | Fractal Design Node 202 |
マザーボード | ASRock Fatal1ty X370 Gaming-ITX/ac |
CPU | Ryzen 2700(無印) |
グラボ | MSI RX580 Armor Mk2 |
メモリ | Corsair CMR16GX4M2C3600C18 8GB x 2 (3200Mhz運用) |
CPUクーラー | ID Cooling IS-30 (ファンはNoctuaのNF-A9 PWM 92 x 25mmに交換) |
PSU | Silver Stone SST-SX600-G V2 |
SSD | WD 2.5” Blue 500GB |
HDD | 東芝 2.5” MQ04ABD200 2TB |
ケースファン① | Cooler Master XtraFlo 120 slim x 2個 |
ケースファン② | noctua NF-A12x15(マグネット貼付け) |
主な熱源のTDPはRyzen 2700が65W、RX580が185Wとなります。
ケースファン改造
まず、今回使用したケースファンはnoctuaのNF-A12x15(120×15mmファン)です。
改造方法はいたってシンプル。
外径4mm×高さ10mmのマグネットを瞬間接着剤で固定するだけです。
以下が、マグネット埋め込み後の画像です。
改造後、ケースの裏側からファンを貼り付けます。
改造は以上です。
改造時の注意点
改造時マグネットが防振ラバーより飛び出ないように注意しました。
マグネットが飛び出すとファンの厚みが増したり、ノイズの原因になると考えたためです。
ただ、マグネットが引っ込みすぎていると磁力が足りずにケースにうまく張り付かない可能性があります。
実際にはマグネットの下に紙2枚ほど敷いただけです。
以下イメージ図で、防振ラバーとマグネットの段差が紙2枚分(精密ではありません)ほどとなります。
改造後の注意点
改造完了後、ケースの裏側にファンを貼り付けることとなりますが、ファンのケーブルが長くないため、カバーを閉じる時にケーブルが引っ張られてファンが落ちることがあります。慣れれば問題なく取り付け可能ですが、それまでは何度かファンをケース内に落としました。
また、ケースを開くときも同様で、気を付けて開けないとファンが落ちますのでご注意を。
(そもそも、こんなことする人がいるともあまり思えませんが。)
まとめ
あくまで実験的ですが、今回のケースファン無理やり追加はエアフロー改善に効果があったのではないかと考えています。
正直なところ、アイドル時の温度が10度以上下がるというのは本当か?という疑いが自分でもあるのですが、やってみて悪い方向に行っていないのは間違いないため、今後もこの状態で使用を続けてみます。
ただ、出張時の持出し方法については要注意ですね。
この改造を実施してからはまだ出張がないもので、対応はその時考えます。
ディスカッション
コメント一覧
失礼します、初コメです……(っ ´-` c)
このケースを使ってプレゼント用のPCを作ろうとしているものです
エアフローとか調べて行くうちにこのブログに辿り着きました(っ ´-` c)
ケースのことで質問させていただきます~
>>改造後、ケースの裏側からファンを貼り付けます。
この一文のあとの写真で、NF-A12x15を貼り付けている画像がありますが……貼り付けているスチールが露出している部分の寸法について分かれば教えていただきたいです……!
コメントありがとうございます。
プレゼントでNode 202とは、知らない人であれば「これなに?」となりそうで、面白いですね。
で・・・
大変申し訳ないのですが、私が使用しているNode 202は既に改造して内部の樹脂部分を一部切り取ってしまい、正確な測定が出来ませんでした。
一応、参考までに本記事の最後に寸法を測定して画像を載せましたのでご覧ください。
青枠で囲っている寸法がスチール露出部分の寸法で157 x 160mm(推定)となっています。
念のためそれ以外の寸法も測定しておきました。
穴の開いてる部分が135mm x 140mm
その周りが上側と右側が約12mmの余白
下側と左側が約10mmの余白
右側のケースの壁(内部)から余白までが25mm~28mmぐらい
上側のケース壁から余白までが20mm
という感じです。
金尺で測定したため、誤差が大きいのでそこはご了承いただけると助かります。
おおっ、こんな私のために測定していただきありがとうございます……!
推定であっても全然助かります……!スチールが露出してる部分の寸法なんてどこを探してもでてこないので……
穴あき部分が135×140……なんかギリ140mmファンが入りそうにない感じが惜しいですね(´・_・`)
ちょっとこれを参考に冷却ファンを取り付ける用のアイテムの設計をやってみようと思います……ありがとうございます(*´﹃`*)
Node202、確かに初見じゃ”これ何なの~”ってそうですよね( ˇωˇ )でもこの中身はハイエンドクラスのPCだった~とかもはやロマン……
このケースに140mmファンとはがんばりますね!
(大丈夫かとは思いますが)念のため言及させていただくと、ここの吸気穴の位置に140mmファンを取り付ける場合、背の高いメモリだと干渉してしまうかもしれませんのでお気を付けください。
ITXでハイスペックは排熱と音との戦いにもなってしまいますが、ロマンですね~。
だからこそ、色々改善案を考えたりするのが楽しい部分でもあります。