Fractal DesignのITXケース「Era ITX」発売予定。約16Lでそこそこ拡張性あり。

2020-03-24

Fractal Designより約16Lのミニタワー型ケースといえるケース「Era ITX(製品ページ)」が発表されました。

16LあるのでITXケースとして小さくはないのですが、タワー型としてみた場合にはかなり小さい方かなと思います。
例えば、去年紹介したMetallic GearのITXタワーケース「Neo G mini」などは約25Lありますので。

このケースの特徴として拡張性がそこそこあり、3.5”HDDを搭載可能など構成の選択がある程度できるようになっています。

価格や発売日は現時点(2020/3/21)では不明です。

TechPowerUpに既にレビュー記事がアップされています。
英語ですが、画像を眺めるだけで何となくどういったケースかイメージできると思います。

目次

外観

引用元:Fractal Design

Fractal Designらしいかっこいいデザインになっていますね。

内部構造

引用元:Fractal Design

内部構造が大まかに理解できそうな画像もあったのでこちらも載せておきます。

スペック

サイズ W166 x H310 x D325mm
材質 アルミ(外装)、スチール(内部)
青/白/グレー/黒/ベージュ
対応マザーボード Mini-ITX
搭載可能
CPUクーラー
高さ120mm(空冷)
240mmラジエーター(水冷)
搭載可能グラボ 295 x 123 x 47mm
ストレージ 別記
フロントポート USB3.1 Gen2 Type-C x 1
USB3.0 x 2、オーディオ、マイク
前面ファン 無し
後部ファン 80mm x 1
上部ファン 120mm x 2
底部ファン 140mm x 2(グラボ無し時)
サイドファン 無し
電源 ATX,SFX-L,SFX

搭載可能CPUクーラー

搭載可能なCPUクーラー高さは120mmとなっており、空冷ではサイドフローの選択肢がほぼ無いというスペックになります。
代わりとして、最大で240mmラジエーターを搭載することができるのでおそらくですがケースとしては(簡易)水冷クーラーを推奨しているのでしょう。

また、プロダクトシートには

最大125 mm幅、67 mm厚(ファン付き)、PSUの位置/タイプに依存

引用元:Fractal Design

と書かれているので、電源の位置によってはラジエーターの厚み方向が制限される可能性があります。
(ここは調べましたが詳細不明でした。)

空冷クーラーに関してですが、トップフローにほぼ限定されるとはいえ空冷CPUクーラーでも特に問題ないだろうと個人的には思っています。
大手裏剣参」などであれば100W越えのCPUにも対応しているので空冷だから冷やしきれないということもないでしょう。

搭載可能グラフィックボード

搭載可能なグラボは最大で295 x 123 x 47mmとなっていますが、SFX電源を下側に配置した場合は長さ210mmに、ATX電源を使用する場合には長さ190mmまで制限されます。

また、高さ(123mm)と厚み(47mm)というのは最近見かける2.5スロット厚グラボなどでは越えてしまう可能性がありますので、2.5スロット厚のグラボなどを搭載する場合にはスペックをしっかり確認しましょう。

ストレージ

ストレージは搭載する電源によって構成が異なるようです。
SFX電源を搭載する場合には

  • 3.5”ストレージ x 2
  • 3.5”ストレージ x 1 + 2.5”ストレージ x 2
  • 2.5”ストレージ x 4

ATX電源を搭載する場合には

  • 3.5”ストレージ x 1
  • 2.5”ストレージ x 2

という構成が可能なっているようです。

こうしてみるとグラフィックボードの制限もありますし、基本的にはSFX電源の選定が良いのかなと思います。

防塵フィルター

防塵フィルターは側面と底部の吸気穴、上部の排気穴部分に取り付けられていて、簡単な脱着が謳われています。
このケースの場合、サイドパネルも天面も外しやすい構造になっているのでフィルターの掃除はITXケースとしては容易なのではないかと思います。

ケースファン

グラボを搭載しない場合、ケース底部に140mmファン x 2と取り付けることが可能です。
とは言え、このケースを使用するのであればグラボを搭載することがほとんどでしょう。
下部吸気ファンを取り付ける機会はあまりないのかなと思います。

上部の120mmファン x 2搭載箇所には基本的にラジエーターが取りつくので、120mmファンというよりは240mmラジエーターのためのスペースかと思います。
当然ながら、空冷CPUクーラーで120mmファン x 2を取り付けるというのもありでしょう。

それ以外にケース背部に80mmの吸気ファンが付属されているようです。

グラボとラジエーターを搭載した場合には吸気ファンがほとんどないのが少し気になるところですね。

基本設計はサイドと下部から吸気→背部と上部で排気というエアフローコンセプトなのだろうと思われますが、天面にも防塵フィルターが設置されているというのもありますし、ラジエーターを吸気方向にするというのもありなのかな?という気がします。
(これは実際やってみないところには分かりませんが。

その他

  • 天板はガラスパネル/木目パネル/網パネルが交換可能
  • カラーバリエーションが豊富

まとめ

以上、Fractal DesignのITXケース「Era ITX」の紹介でした。

Fractal Designというと「Node 202」というスリムITXケースを個人的に所有していますが、なかなかクセはあるもののなかなか満足度の高いケースになっているため、今回紹介の「Era ITX」も期待したいところではあります。

カラーバリエーションが豊富というのも良いですね。

ただ、懸念するところは吸気ファンが(実質)無いため、いわゆる正圧エアフローにすることが難しく吸気箇所にフィルターがあるとはいえ効果を発揮できるのかなというところでしょうか。

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