5インチベイ搭載のキューブ型ITXケースFractal Design「Core 500」

2020-01-03

今回は2015年発売の少し古いケースですが、Fractal Design「Core 500」を紹介していきたいと思います。
いまやフルタワーでも5インチベイを見ることが少なくなりましたが、古いモデルだからかMini-ITXにして5インチベイがあるというあまり見ないケースです。

価格は2019/10/15時点では、TSUKUMOで約8,200円(価格.com調べ最安値)となっています。
1万円切っているのはうれしいですね。

目次

外観

公式サイトではパーツ組み込み済みの画像がなかったため、公式サイトとTechPowerUpから引用します。

引用元:Fractal Design

引用元:TechPowerUp

スペック

サイズ W250 x H203 x D367mm
材質 不明
対応マザーボード Mini-ITX,Mini-DTX
搭載可能
CPUクーラー
高さ170mm
搭載可能グラボ 最大長さ310mm(注1)
5インチベイ 有り
シャドーベイ 2.5” x 3 + 3.5” x 3
フロントポート USB3.0 x 2、オーディオ、マイク
前面ファン 無し
後部ファン 120mm/140mm x 1
上部ファン 120mm/140mm x 2(注2)、最大280mmラジエーター
底部ファン 無し
サイドファン 無し
電源 ATX(注3)

(注1)170mmかプラグインタイプの160mmの長さの電源を載せるとグラボと干渉するため、グラボの長さが制限される可能性があります。
(注2)5インチベイを使用する場合ファンが1つ使用できなくなり、ラジエーターも140mmに制限されます。
(注3)プラグインタイプは160mmまで搭載可能。

特徴

サイズ

サイズは19.5Lと、Mini-ITXケースの中では比較的大きい方になると思います。
ですが、このサイズで5インチベイ搭載というのは上出来なのではないでしょうか。

搭載可能CPUクーラー

高さ170mmまでのCPUクーラーが搭載可能であるため、サイドフロークーラーでも選択肢は十分にありそうです。
エアフローを考えた場合、ケース上部から吸気となっているため、排気を促すためにサイドフロークーラーを使用するか上部にラジエーターを搭載して簡易水冷クーラーを使用するのがよいでしょう。

搭載可能グラフィックボード

グラフィックボードは310mmの長さまで搭載可能となっていますが、ATX電源を使用する場合制限される可能性があり、参考画像で上げたTechPowerUpの記事によるとATX電源「Seasonic XP2」を使用した場合、ギリギリ長さの有るグラボを取り付けることができたと書いてあります。
長いグラボを使用する場合はSFX電源を載せる方が無難かもしれません。

ケースファン、ラジエーター

ケースファンは最大で140mm x 2個でき、代わりに最大280mmのラジエーターを搭載することも可能です。
ラジエーターはファンと合わせて最大100mmの厚みまで搭載可能となっています。
ただし、5インチベイを搭載する場合には制限されます。

5インチベイ

本ケース最大の特徴である5インチベイですが、ケースファンのところでも述べたように制限があり、5インチベイを載せる場合、上部ファンの一つが搭載できなくなり、ラジエーターも140mmまで制限されてしまいます。

その他

  • 上部ファン、電源ファン、グラフィックボードファンの吸気箇所には脱着式のマグネット防塵フィルタが取り付けられており、ほこりがたまるのを防ぐ構造になっています。
  • 搭載可能なストレージは最大で3.5” x 3 + 2.5” x 3の構成が可能で、ITXケースとしては十分なストレージ能力と言えるでしょう。
  • 裏配線スペースはないので、電源はSFXにして少しでも空間を確保するのが良いかもしれません。
  • ケースを開けると3面からアクセス可能なため、組み立てしやすい。

まとめ

最近では5インチベイ搭載のPCケースがフルタワーでさえ少なくなりましたが、欲しい人には欲しいものだと思います。
実際に5インチベイを使用するには制限があるものの、ITXケースではほぼ選択肢がない為、古いケースにはなりますが、値段も約8,200円と比較的安いと思いますのでFractal Design「Core 500」は充分選択肢に入るのではないでしょうか。

個人的には吸気エリア全てに防塵フィルターが取り付けられているというのは評価したいところです。

ITXケースとしては大きくなりますが、3面アクセス可能で組み立てもしやすそうなのでITXケース入門にも良いかもしれません。

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